名古屋フィルハーモニー交響楽団 第522回定期演奏会

〈チェコ人の喜怒哀楽/スメタナ生誕200年記念〉





第522回定期演奏会
〈チェコ人の喜怒哀楽/スメタナ生誕200年記念〉

スメタナ:連作交響詩『わが祖国』
第1曲:ヴィシェフラド「高い城」
第2曲:ヴルタヴァ「モルダウ」
第3曲:シャールカ
第4曲:ボヘミアの森と草原から
第5曲:ターボル
第6曲:ブラニーク

アンコール:

マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~間奏曲

スメタナ:連作交響詩『わが祖国』 第6曲:ブラニーク コーダ最終部

小林研一郎(指揮/名フィル桂冠指揮者)

名古屋フィルハーモニー交響楽団

聴きどころ

2024/25シーズン最初の定期演奏会に登場するのは名フィル桂冠指揮者=小林研一郎!「コバケン・スペシャル」でおなじみですが、定演は2010年以来。しかも取り上げるのがスメタナの「わが祖国」!コバケンにとって代名詞のようなこの曲。シーズンしょっぱなから壮絶な喜怒哀楽を体験させてくれそうです(アリアCD店主:松本大輔)



チェコ人の喜怒哀楽であるスメタナ。

今回、

生誕200年記念の

記念コンサートであれば

聴かない訳にはいかない。



名フィル桂冠指揮者=小林研一郎も

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団と

1997年盤のCDがあるので

期待が持てます。



確か・・・

小林の「わが祖国」といえば、

2002年に日本人として

初めて「プラハの春」の

オープニング・コンサートにおいて

同曲を

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団で

指揮するという偉業を行い、

なおかつ

終演後に

スタンディング・オベーションが

巻き起こったという

エピソードが有名です





スメタナ作曲 

連作交響詩「わが祖国」全曲ですが、

1997年5月22日(木)

イルジー・コウト指揮 NHK交響楽団

2006年5月13日(土)

小林研一郎指揮 名古屋フィルハーモニー交響楽団

を聴いた事ありますが

いまいちな感触しか

残っていませんでした。

しかし、

名古屋フィルハーモニー交響楽団の

コンサートマスターが盛岡聡となり

新しくなりました。(2023/04)

しかも

東京藝術大学と

ウィーン国立音楽演劇大学の

共同プロジェクト

しているようですから

期待が持てます。

しかし、

若手の登竜門の

コンクールを

ほとんど受けたことがなく

不安があるけど

突き進めば

きっと道は開けるよと思います。





スメタナ:連作交響詩『わが祖国』

第1曲:ヴィシェフラド「高い城」



曲はハープの気高く美しい

デュエットから始まります。

このハープは

吟遊詩人の奏でるハープを

イメージしているのだけど、

吟遊詩人が唄う内容は

かって存在した

ヴィシェフラド城で

繰り広げられた

栄華を誇った古城というイメージを

ロマンティックな情景で誘うのです。

それが素晴らしく良かったです。





第2曲:ヴルタヴァ「モルダウ」

フルートのデュエットで始まる

この曲は。

ヴルタヴァ川の源流を

イメージしております。

微かな水の滴りが

やがて大きな川の流れになる様を

見事に描いています。

ボヘミアの豊かな自然の中を流れる

ヴルタヴァ川。

その中に

農民の踊りがあり、

夜に月明かりに照らされる

美しいヴルタヴァ川の様子も

イメージされると

急流(雷雨)を迎えるが、

それを超えて川は

プラハの街に達するのが

ある意味

可視化のような演奏をしており

素晴らしいです。





第3曲:シャールカ



シャールカとは

チェコの伝説に伝わる

「乙女戦争」の事です。

恋人に裏切られたシャールカは

すべての男たちへの復讐を

決意します。

自らを木に縛り、

通りかかった騎士達に

助けを求めます。

騎士達は

シャールカの縄をほどくと、

助けてくれたお礼にと

シャールカは

酒を振る舞います。

それは

シャールカの罠だったのです。



酔いつぶれた男達を皆殺しにし、

シャールカは

復讐を果たすのだったのです。

これを演奏する為には

そういう激しい物語を意識してか、

音楽も劇的に

盛り上がるものとなっています。

宴会の後の

酔いつぶれる男達。

ファゴットの音は

いびきを模したものであろうか。

その後に吹き荒れる、嵐。

やはり、

チェコの伝説に伝わる烈女が

凄いのででしょう





第4曲:ボヘミアの森と草原から



ボヘミアの大自然を見た時の

心の動きを表現した曲で、

ヴルタヴァ「モルダウ」のような

作曲者自身による説明はないけど、

ポルカといった農民の踊りなど、

イメージできるものは

あるだろうと思う。

対位法も駆使され

最後は勇壮なイメージで

曲は終わるのが

 

素晴らしい演奏でしょう。





第5曲:ターボル



この曲と続く第6曲「ブラニーク」で

一つの物語をなしており、

スメタナもこ

の二曲は一緒に演奏されることを

望んだ経緯があります。

つまり、

この二曲は

密接にチェコの歴史と

結びついているのです。

フス戦争です。

中世、

プラハ大学の総長もつとめた

知識人ヤン・フスは

カトリック教会を批判しました。

それにより

宗教改革の狼煙を上げます。

しかし、

フスは異端と見做され

火刑にされ命を落とします。

これが1415年のこと。

フスを信奉する

ボヘミアの人々は団結し、

ボヘミアを支配せんとする

諸外国に対し戦いを起こしました。

これがフス戦争です。

しかしながら

フス派の人々は

最後には敗れ去ってしまうのです。

賛美歌「汝ら、神の戦士らよ」を

曲のテーマに基づきます。

音楽も重苦しい雰囲気のまま

終結に向かいます。





第6曲:ブラニーク

ブラニークは



ボヘミア中部にある山のことです。

ボヘミアの危機の時には

ここに眠るフス派の戦士達が目覚め

ボヘミアの危機を救うという

伝説があります。

それは

明るく希望に満ちています。

そして戦い、

勝利への主題が流れ

高らかに全曲は

締めくくられます。

結果、

ブラボー喝采でした。





さて、

実は20世紀に作曲された

交響曲の中で、

「わが祖国」に通じる

祖国愛を題材にし、

かつ、

同じような

構造を持ったものがあります。

ショスタコーヴィチの

交響曲第7番「レニングラード」です。

ショスタコーヴィチが

「わが祖国」を参考にしたのか

単なる偶然の一致かは

分からないけど、

音楽を盛り上げるのに

非常に効果的な手法であることは

確かなようであるでしょう。





さて、


42年に渡り尽力された

名古屋フィルハーモニー交響楽団の

ヴァイオリンの石渡さんが

退任しました。

そこで、

アンコールで、

マスカーニ作曲 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」~間奏曲を

演奏されました。

第二の人生に向けて

歩いて行こうと思いますので

ありがとうございましたとの

コメントがありました。





最後に

第6曲:ブラニークの

コーダ最終部を演奏し

やはり、

 

ブラボー喝采で終わりました。





では、

NAGOYAの夜空を見て

帰りましょう。







Smetana : Ma Vlast - Prague Spring Festival 2002 Opening Concert 小林研一郎 & チェコ・フィル







(^^)


 

 

初めてもらった手紙は誰から?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう

 
 
 
 
 
幼稚園にて
 
いっちーさんから
 
いっちーさんに
 
ポストしたのが
 
初です。
 
 
 
 
 
(^^)