三叉神経の使い分け(備忘録) | とよしま鍼灸院 鍼灸ブログ

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石川県能美市で妊活さんなどへの鍼灸を行なっている、とよしま鍼灸院 院長のブログです。日々の活動などの緩い記事はこちらで書いています。

日曜日の特別講演のお話。

 

『脳の循環および機能を変化させる経頭蓋低周波鍼通電刺激』

という講演を拝聴。

 

研究によると頭部の三叉神経第1枝領域に当たる部位に鍼通電刺激をおこなうと前頭棘、背外側前頭前野の血流が改善するということがわかったとのこと。

これらの部位の血流が低下すると、うつ、認知機能の低下、不眠などを引き起こすことが知られており、それらを改善させる可能性があるとのことでした。

 

また他の大学の研究も紹介され、三叉神経から視床下部までの連絡路も明らかになっているので、大脳皮質のみではなく全身に影響を与える可能性も示唆されているともお話しされていました。

 

久島先生は三叉神経第1枝推しですね。

 

百会とか印堂とかもそうですし、超有名なアルファベット頭針なんかも第1枝領域が多いような。

 

さて当院でもすでに頭部への鍼通電刺激を頻用していますが本講演との違いは三叉神経第第3枝領域に使用することが多いことです。

 

第3枝ではどのような反応になるんでしょうか、気になるところです。

 

ちなみに明治国際医療大学の伊藤先生なんかは第2枝領域だったように記憶しています。

 

同じく明治の福田先生なんかも少し違う部位だったように記憶しています。

 

臨床では三叉神経の枝それぞれを意識した方が良いケースとざっくりとでも良いケースなどがあるように思います。

 

その使い分けかもしれませんね。

 

本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

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そういえば明治の福田文彦先生の耳元でこっそりと刺針部位について聞いたことがありました。

 

『どこでもいっしょやねん』

 

が答えでしたよ。