とよなか猫のかぎしっぽへのご支援と応援、いつもありがとうございます。

 

2月某日、大阪府北摂地域のある団地にて、多頭飼育崩壊が発覚しました。

第一報を受けて現場を確認したのは知人ボランティアさん。

その方からのレスキュー協力要請でした。

 

現場の画像を見て言葉を失いました。

 

 

 

以下、崩壊現場画像が続きます。

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2DKの間取り、まず手前の部屋に目視出来たのは40頭程、恐らく全部で50頭程。

画像では見えませんがベッドの下にも猫がいます。

 

 

 

 

 

 

置かれたケージには、妊娠回避のために閉じ込められた女の子たち。

 

 

 

更にお風呂場にも妊娠回避のため閉じ込められた女の子が6頭。

 

 

 

 

奥の部屋には、目視で15頭前後。

 

 

 

 

 

 

すぐ現場に入りました。

通常なら1分も居られない悪臭だったと思います。

それもどこかに吹っ飛んでしまうくらいの目の前の光景に打ちのめされました。

 

 

飼い主さんからの聞き取りでは、一部不妊手術されているとのことでしたが、なぜか男の子ばかり。

女の子は全頭未手術と思われました。

この不衛生な劣悪環境で、女の子は何度も何度も妊娠出産を繰り返していたのだと思います。

この部屋で飼い主さんも寝起きし日々暮らしていることにも言葉を失いました。

この状況になるまで放置した飼い主さんに一番の責任があることは重々承知です。

ただ、飼い主さんは孤独ではなかった、周りの目がいくつかあったのに、もっと早い段階で防げたかもしれなかったのに、なぜ?なぜ?なぜ…?

と今更言っても仕方のない、やり場のない気持ちがずっと続いています。

 

ひとまず今やらなければならないことは、猫たちのレスキュー、全頭の不妊手術です。

女の子は妊娠している確率が高い時期です。

レスキューしている間にも出産してしまったら…。

自分たちのキャパもある、他の保護っ子もたくさんいる、お金、時間、マンパワー、どこまで出来るか分からず不安だらけでしたが、他の崩壊現場レスキューのご経験がある『川西TNR地域ねこの会さん』、関連団体の『にゃんQ事務局さん』、そして今回一番のご協力を頂いている『北摂TNRサポートのらねこさんの手術室さん』と一緒にかぎしっぽもレスキューに入ることになりました。

 

介入から10日程経ち、4者でのレスキュー方針が固まってきたので、今回ブログでのお知らせとなりました。

 

28日現在、介入4者でトータル31頭を引き上げました。

かぎしっぽでは今の所13頭を保護、今後も調整しながらレスキューは続けます。

女の子優先で引き上げましたが、ほぼ妊娠していました。

それも異常妊娠、重い生殖器疾患、膀胱炎など、劣悪環境が物語る状態の悪さでした。

今現在、預かりメンバー宅に数匹ずつ振り分け、少しずつ健康を取り戻している所です。

 

かぎしっぽはシェルターを持っていません。

預かりメンバー宅がいっぱいになったらキャパ満杯です。

今後は協力してくださる団体さん、グループさん、個人ボラさんにも呼びかけをしていきます。

そして、大変心苦しいのですが、この80頭あまりの猫たちへ、皆さまからのご支援をお願いしたいと思っています。

ご支援頂きたい内容については、また追ってお知らせいたします。

 

 

床は糞尿が踏み固められてベタついています。

この子の前にあるのは何年も洗っていないトイレではなく、ご飯用のトレーです。

 

皆さまの温かいご支援と応援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

とよなか猫のかぎしっぽ代表 渡邊