私は娘を
心を偽らないようにと育てた。
やりたいとか
やりたくないとか
わからないとか
どう思うとか
それを言えるということが
一番最初の一歩で一番大事だから。
私は学生の頃
中学受験する子の家庭教師と
塾の講師のバイトをしてました。
その時
こんなにカンニングや
嘘をつく子っているんだって驚いた
仕事柄
だいたい成績のこととかなんだけど。
私がトイレに行った瞬間に
解答を全部書き写した子
見てしまった時
どうしてなんだろうと悲しく思った。
分からないところを分かるように
本番に向けて勉強している時に
分かったふりをしたら
本番でコケる
今分からないことは
全然恥ずかしいことじゃない。
分からなくても良い
分からないところを探すのが勉強だよって
ずっと話してきたのに
思い当たる節があった
塾のバイトの方でも
嘘ついたりカンニングする子の親の共通点
自分の子供の実力や経過を無視して
結果に対してのみ期待し
子供や成績に厳しく批判的
子供が嘘をつきたくなるのも
自然な事だなと思う
でも勉強に関して言えば
親がそういう態度で
子供が嘘をつき始めると
成果には遠回りになり
手からこぼれ落ち始める
そりゃそうなんです。
ちょっと考えたら当たり前のこと。
自分が中学とか高校の時も
すごい必死にカンニングしてた人が
クラスに数人いたんだけど
大人になって気づいたけど
多分
親の期待に応えるために
始めたことで
もう引き返せなくなってるんだろうと思う。
分からないことを分からないと
当たり前に素直に恥じることなく言えることって
勉強だけじゃなくって
仕事とかでも
その人が
その人のポテンシャルを伸ばしていくために
すごく大事なこと。
だから私は
娘には
どんなことにも正直でいて良いんだって
知って欲しかったから
そうやって育ててきたつもりです。
子供にそれを求めるから
私も極力娘に正直でいた
見栄を張る必要なんてないのって。
功を奏して?娘はすくすくと伸びて
その好奇心を広げたし
何か嘘をつくようなことは
考えてみれば思春期も含めて
今までほとんど無かったように思う。
そんな娘は皮肉にも
中学生になって
堂々と
図々しく
学校行かない、行きたくないと
その気持ちを吐露した
なんで学校に行けと言うの?
と娘は
真正面から私に聞いてきた
どうしたもんかいと思ったけど
考えてみれば私が
娘をそう育てたのでした
いつでも正直な気持ちを話して良いんだって。
誰の顔色も伺わない娘は
良くも悪くもわがままで
物事の本質を追求する子でした。。。
何となくみんなそうしてるから
そうするかってならないわけです
嘘をつく子は
ある意味周囲からの目を気にするということだけど
娘は悪い意味でも
誰にどう思われるか
ほとんど気にしなかったし
素直な心に従って
私たち親を振り回してくれました
娘の心に従う姿があまりにも
危なっかしくて焦る私に
裏切るなと、どうして信じてくれないの、と
詰め寄りました
不登校になる子って
結構強い子が本当は多いのかもしれないって
私は思うのです。
長い物に巻かれないって
できない人が多いでしょう。
娘は危ない操縦で傷だらけになりましたが
通信制高校を経て
自発的に頑張る大学生になりました。
娘の本質は何ら変わっていないと思う。
だけど中学の時は
学校から見れば
問題児ということだったんでしょう。
子供たちはいつも
成長過程にある。
それなのにその時の結果だけに
大人が固執することはもったいない。
結構波乱万丈な中高時代だった子の方が
自己操縦感を培っていて
その後グンと伸びるかもしれないよ
子供が嘘をつくと
大人はそれを叱るけれど
なぜ嘘をつかなければいけないのか
なぜ嘘をつくようになったのか
考えてあげて欲しいと思う。
大体は
嘘をつかなければ認めてもらえないから
違う自分でないと好かれないから
正直な気持ちを叱られるから
というのがその子の本音だと思う。
そして嘘に対して
叱ったり、より罰を重くしたり
ただ軽蔑して放置したりしたら
また嘘つくだけだと思う。
夏休み明けに学校行きたくないって
そう子供が話したら
まず正直に話してくれて
ありがとうって言ってあげてください
本音や気持ちを話せる家庭は
子供を安心させて
ゆっくり前進させる。