▲10年前の近鉄。一般車はほぼ変化無し。


近鉄3200系


▼製品情報

近鉄3200系 3両セット




烏丸線への直通用車両として製造されたのが3200系。電算番号はKL。

欠けていた大きなピースがようやく埋まりましたね。


●ク3100

3200系特有の前面がしっかり再現されています。


●モ3200

パンタグラフは奈良側に設置されています。

●モ3800

モ3200や3400と異なりダブルパンタになっています。


3両セットなのでこれで終わり。6両にするには2箱用意する必要がありますが、果たして2箱用意すれば済む話なのか。結論から言うと、全然ダメです。




公式の対処法は以下の通りです。

モ3400→モ3200で代用

ク3700→ク3100で代用

サ3300→モ3800で代用


サ3300が明らかにダメそうですが、1形式ずつ解説します。


★モ3400

モ3200とモ3400は同じように見えますが、モ3200にある3つのヒューズボックスのうち、真ん中のヒューズボックスはモ3400にはありません。


★ク3700

3200系のランボードはパンタグラフ周辺を除いて山側にのみ設置されています。

従って、ただク3100を反転させただけではランボードの向きが反対になってしまい、向きが編成内で揃わなくなってしまうのです。


★サ3300

明らかにダメそうですが、その通りでダメです。

公式の対処法は"付属のサ用屋根板に取り替える"なのですが、パンタグラフ車のモ3800には妻面に配管があるので、サ3300にするには配管を削り飛ばす必要があります。

当然床下機器も電動車用なので付随車用とは全然違います。

また、簡易運転台の付く車両ですが、その再現もありません。


事業者限定鉄コレなので、何時ぞやの東武8000系みたいな問題が山積みです。

正直なところ、そのうちオープンパッケージでエラーのない状態になって発売されると信じて今回買わないのが正解な気がします。





更に問題なのがステッカー。

烏丸線直通車にしながら、近鉄線内で表示される国際会館行がありません。黒地の国際会館行は烏丸線内折り返し運用時に表示するもので、近鉄線内で見ることは出来ません。ステッカーが付属しなかった烏丸線の10系は急行奈良以外の選択肢が無かったので、選択肢が与えられているだけマシとも捉えられますが…

急行/普通 京都国際会館と普通 国際会館は、調べた限りGMのステッカーには入っていません。市販品では対応出来ない可能性大、、、


大和西大寺と大阪難波は、大和や大阪を省略した幕としていない幕が編成内でごちゃ混ぜになっているため、下手に手出ししない方が良さそうです。


車番のステッカーもありますが、KL01-03のみでKL04-07には対応していません。これはKL04以降の編成と側面の塗り分けが違うからのようです。





これまで多くのモデラーが挑んだ3200系や10系がこうも簡単に手に入る時代になりました。鉄コレには賛否両論あるかと思いますが、少数形式がライト層も入手出来るのですから、鉄コレの功績は大きいことでしょう。


…セット構成故にエラーだらけなので、武蔵模型工房辺りがきっと正規化パーツを出してくれると信じて待機していましょう。