指導者になること | 東洋額装の社長ブログ

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13日は、軸装の大山さんの誕生日でした。

遅れましたが、おめでとうございます。


沖縄の話の続きです。
今回の目的は
茅原書藝会の「師範免許証・学生八段認定証授与式」の出席です。

師範免許授与式などで、このようにされるのは稀ではないでしょうか。


師範=教室が持てる=手に職をつけたことになります。
このたび見事に合格された方々、おめでとうございます。

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これからは、指導者になり一人でも多くの人に
書道の素晴らしさを伝えて、皆さんと同じように師範を目指したり
展覧会に挑戦したりして欲しいと思います。

実際に師範の免許をもらっても指導する人は限られると思います。
人を教える、そして月謝をいただくということはやはり難しいことだと思います。

私は自分の習ったこと(インプット)を教える(アウトプット)して
初めて自分の身についていくものと考えています。

自分の子供でもお孫さんでも友達でも誰でもいいから
習ってきたものを伝えていってもらいたいです。

特に茅原先生は書のテクニックよりも「心」を大事にされている先生なので
その「心」を伝えてもらいたく思います。


驚いたことに、この師範には高校生もいました。
客観的に見て、茅原書藝会の子供たちのレベルはびっくりするほど高いです。


学生八段は中学生までだそうです。
小学生も含めて70名以上いました。
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中学生を卒業するまでに八段をみごと認定された方は
これから一般の部に移り、師範を目指していくと思います。


さらに驚いたことがありました。
今年の第26回成田山全国競書大会で
見事「駐日中国大使賞」だったと思いますが、グランプリを受賞された
小学5年生の林くん。
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突然、ステージに呼ばれたのですが
一切動じることなく、しかもお礼の文を考えて来ていました。

どう表現して良いのか分かりませんが、
話す内容、姿勢、態度、度胸、どれもがほんとに5年生と思うくらい凄い。

ちょうど私の隣にその林君を指導した先生が座っていたのですが、
涙ぐんでました。

指導者の最高の喜びの一瞬だったと思います。


茅原書藝会はこの26回中14名がを受賞して中国へ行っています。
他にこんな会が全国であるのかどうか。


書道をずっと続けて欲しいという気持ちもあると思いますが、
書道を通して人の生き方を教えているのが伝わる会です。


心が洗われる授与式でした。