四国八十八カ所霊場巡り(十二日目) | 東洋額装の社長ブログ

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パソコンの都合上、十二日目と十三日目の



相談役からのお遍路メールが配信できませんでしたが



やっと会社のパソコンが開くことができ



かなり遅れましたが二日分をまとめて載せます。



 



相談役のお遍路メール



3月23日分(十二日目)



昨晩は10時前に就寝、5時20分に起床する。



6時よりごま堂にてお勤め最後に住職の短い法話有り感動する。



室戸の地は弘法大師18歳から21歳頃の修行の地で



御厨窟(みくろど)など多くの修行の跡が残っている。



〔明けの明星来影す〕と宇宙と一体となり悟りの一歩を啓く。



等、この四国は洗心の道、報恩謝徳の道である。



6時30分より朝食、この金剛頂寺の宿坊は広く清潔である。



値段に比較しても豪華で美味、旅をしていると楽しみは風呂と食事である。



空腹が一番のご馳走であるが真心がこもっているか敏感になる。



今日の宿、民宿きんしょう まで25km余り曇天の中を歩く。



途中、遍路みちへ入りひと山越す。



ビワ畑やレンゲの咲く小さな田んぼを抜ける。



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遍路坂 花にも似たり 紙包み 枇杷の葉風にたなびけり



景作



 



  昨日から同道している岡山Nさん京都の記者さんは今日神峯寺で打ち止め、



途中で別れ足早に去る。



今日は鳥取のOさんと同道する。



御歳70歳趣味の家庭菜園の話題で盛り上がる。



ゴボウとイチゴの栽培の極意・を伝授される。



今日は2時前まで曇天で少し風も有り歩き易すかった。



さすがに2時過ぎと一雨来る。



雨の確率60%と予報していたので覚悟していた。



 



〔降って良し 晴れて良しの 修行道 今日のこの道 感謝満ち(道)〕



景作



 



 



相談役のお遍路メール



3月24日分(十三日目)



 



昨日の天候が嘘のように晴れわたり爽やかな一日になる。



7時過ぎに民宿きんしょう を後に27番札所神峯寺を目指す。



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標高430m、約4kmの道のりである。



昔は遍路転がしの難所であったが今は車道が整備され本堂の下の駐車場まで一気に上がれる。



今日も朝から多くの団体参拝者が来ている。



ここ神峯寺の水は四国銘水の一つである。



丁度、ペットボトルが空になったので入れ150円節約する。



歩き遍路は遍路みちを進む車道と違い直線に近い急な山坂を進む。



ところどころ車道が横切る。



朝のうちは肌寒かったがすぐに汗ばんで来た。



本堂、大師堂で参拝を済ませ下界を見ると太平洋の大海原が遠く霞んで見える。



昔の人は海を見てどう思って居たのだろうか。



頭に次の句が浮かんだ。



 



〔神峯 春の地球が 丸く見え〕



景作



 



麓に降り国道55号を高知に向けて歩く、



ごめん なはり線が右手になり左手になりながら並走する。



井原線に似た列車が時折通る。



安田町を過ぎ安芸市に入る。



相方の中谷さんが郵便局で預金を下ろす。



安芸山下簡易局、小さなバラックのようなプレハブでATMが無い、



それでもカードで下ろせる不思議な所だった。



今日は小学校の終業式、昼前なのに三々ごご帰宅している。



郵便局にいると我々が珍しいのか小2の3人組が話しかけて来た。



素直で可愛い女の子は双子であった。



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その先で笑顔が素晴らしい菜っ葉を抱えたおばあちゃんと話す。



3月菜と言いらしい。



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人間、風雪を重ねて良くなる顔と逆の顔が有る。



常に不足を感じる顔と今を受け入れ今有るモノに感謝できる顔、



カドがとれるとは後者の生き方か等と考えていると今日の宿 西内旅館に着いた。



時間が早いのでレンタルサイクルで野良時計を見に行く。



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