特報 大分県教員採用汚職事件を追う 12 | 堺 だいすき ブログ(blog)

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特報 大分県教員採用汚職事件を追う 11
の続報


以下毎日新聞より引用


大分教員汚職:「最上層部が合格指示」逮捕の元参事供述

県教委を家宅捜索する県警の捜査員=大分市の県庁で08年6月15日午前11時45分ごろ、小畑英介撮影
県教委を家宅捜索する県警の捜査員=大分市の県庁で08年6月15日午前11時45分ごろ、小畑英介撮影

 大分県の教員採用汚職事件で、収賄容疑で再逮捕された元県教委参事、江藤勝由容疑者(52)が「07年度の小学校教員採用試験に際し、当時の最上層部から数人の受験者を合格させるよう指示された」と県教委元幹部の実名を挙げて供述していることが分かった。この指示は県教委内部でメモとして残されており、県警はこのメモを押収した。このルートでは多くの受験者が合格したとみられ、県警は事実関係について調べを進めている。この元幹部は毎日新聞の取材に対して疑惑を否定している。


 調べなどによると、江藤容疑者は07年度の採用試験があった06年当時、県教委義務教育課の人事班主幹として試験の採点データの管理などを担当していた。江藤容疑者は県警の調べに対し「当時の最上層部から複数の受験者を合格させるよう指示された」と供述。また、この元幹部は、当時県教委の教育審議監だった二宮政人容疑者(61)=収賄容疑で逮捕=にも同様の指示をしていた疑いがあるという。

 この元幹部は2度の取材に対し「(合格の口利き)依頼は全くなかった。(不正は)関知していない」と話している。


 07年度の試験では、二宮容疑者と当時義務教育課長だった富松哲博・教育審議監(60)が江藤容疑者に対し、計約40人を合格させるよう指示していたことが分かっている。このうち何人が合格したかは不明だが、江藤容疑者は「07年度は08年度に比べて指示された合格依頼が多く、合否調整に苦労した」と関係者に話している。

 07年度の試験は06年7~9月にあり、489人が受験。二宮、江藤両容疑者にそれぞれ100万円分の金券を渡して合格を依頼した元県教委参事、矢野哲郎容疑者(52)夫妻=贈賄容疑で逮捕=の長女(23)=23日辞職=を含む41人が最終的に合格した。長女は点数の水増しがされていた。

毎日新聞 2008年7月25日 2時30分(最終更新 7月25日 2時30分)

県教委の教員採用汚職:共産党、佐伯市教委に真相究明など申し入れ /大分

 共産党県南部地区委員会は24日、佐伯市教委に県の教員採用汚職事件の真相究明などを求める申し入れをした。

 申し入れは「子供や保護者、地域から学校への信頼を取り戻すためにも市教委の役割は大きい」とし、県教委に事件の徹底究明を働きかける管内で有力者からの「口利き」の実態などの内部調査を実施し、公表する--など7項目を求めた。

毎日新聞 2008年7月25日 地方版

大分県教委の教員採用汚職:「耳に入れたくもない」 元最上層部「口利き」強く否定

 元県教委教育審議監の二宮政人容疑者(61)=収賄容疑で逮捕=や元県教委参事、江藤勝由容疑者(52)=同容疑で再逮捕=に数人の受験者を合格させるよう指示したとされる疑惑が浮上した県教委最上層部の元幹部。2人に指示できる立場にある元幹部は、先月27日と今月24日に毎日新聞の取材に応じ、先月は「(口利きは)まったくなかった。耳に入れたくもなかった」と淡々と疑惑を否定。24日は落ち着かない様子で「私はしていませんから」と否定の言葉を繰り返した。

 元幹部との24日の主なやり取りは次の通り。


--不正採用にかかわっていたのでは。

 元幹部 全然関知していない。


--二宮容疑者らに合格させたい受験者の名前を挙げて連絡したことはあるか。

 元幹部 それはないね。ありません。


--県議らの依頼による合否の事前通知も1件もなかったか。

 元幹部 (合否の)発表は午前9時ですからね。それを意識して、午前9時以降にね(連絡した)。


--何件くらい。

 元幹部 年間に数件。1次試験の前、2次試験の前など、いろいろあった。


--「合格させろ」などと言わないまでも、部下に受験者の名前や番号を伝えたのでは。

 元幹部 何も、何もない。合否は自分で見た。


--(不正は)部下が勝手にやっていたということか。

 元幹部 私は知らない。


--合否判定の会議に出たのでは。

 元幹部 出たけど、簡単なもんですよ。簡単というか、この人(受験者)をどうこうということはない。


--上層部の声があれば、勝手に配慮されていることもあるが。

 元幹部 それは、私は言ってませんから。

毎日新聞 2008年7月25日 西部朝刊

大分県教委の教員採用汚職:教委の透明性高めよ 識者が背景や改善策

 大分県の教員採用汚職事件では5人が逮捕され、不正昇任疑惑にも捜査のメスが入り、地元新聞社幹部による娘の口利き問題も明るみになった。カネとコネがはびこる実態に対し識者が指摘する事件の背景や試験の改善策は--。


 県議らによる口利き横行について、作家の藤本義一さんは「就職などでお願いするのは日本人の習性のようなもの。“つて”に頼るのは昔から常識だったとも言える」。「マスコミは、不正に減点され不合格になった受験者に光を当て、正義を追求してほしい」と注文を付ける。


 ジャーナリストの大谷昭宏さんは「口利きは社会の競争原理や公正な発展を妨げる慣習だ。不正合格者は名乗り出るべきだ」と指摘。「面接でどの受験者を担当するかは試験当日の朝に決め、答案用紙は個人が特定できないようにするべきだ」と改善策を提起する。


 法政大教授で教育評論家の尾木直樹さんは「約15年前、ほかの県で校長になるために100万円以上積むという噂(うわさ)は聞いたことがあり、大分だけの問題ではない」と言い切る。


 尾木さんは県教育委員会の役割に疑問を投げかけた。「事件の背景の一つに、教育委員会の閉鎖性がある。教育委員は民間からも選出されるが行政に近い人が多く、外部の目が届いていないのが実態。採用や昇進過程の透明性を高めるとともに、教育委員の公選制復活も検討するべきではないか」と、教育委員会の改革を求めた。【斎藤良太、村尾哲、深津誠】

毎日新聞 2008年7月25日 西部夕刊

大分県教委の教員採用汚職:07年度・教員試験、半数以上が不正合格 元審議監ら起訴

 大分県の小学校教員採用汚職事件で、元県教委参事、江藤勝由容疑者(52)が、07年度試験に合格した受験者41人のうち、少なくとも半数の受験者の点数を水増しするなどして不正に合格させていたことが分かった。元教育審議監、二宮政人容疑者(61)と、当時義務教育課長だった富松哲博・教育審議監(60)の指示があったという。その内容を記したメモが複数存在しており、県警はこのメモから複数に及ぶ口利きルートの解明を急ぐ。


 調べなどによると、江藤容疑者は07年度の試験に際し、教育審議監だった二宮容疑者と義務教育課長だった富松審議監から計約40人を合格させるよう指示された。さらに、当時の最上層部が特定の受験者を不正合格させるよう指示していた疑惑も浮上している。江藤容疑者は、複数の上司から不正合格の指示を受けており、関係者に「07年度は08年度に比べ、依頼が多く合否調整に苦労した」と話しているという。


 また08年度では、江藤容疑者は、富松審議監から合格を指示された約20人の受験者のうち、15人前後の受験者の点数を増やすなどして大半を合格させた。逆に減点などにより不合格となった受験者は約10人いたという。

 一方、大分地検は25日、二宮容疑者と江藤容疑者を収賄罪で、元県教委参事、矢野哲郎容疑者(52)と、妻で小学校教頭の矢野かおる容疑者(50)を贈賄罪で、それぞれ大分地裁に起訴した。


 起訴状によると、矢野被告夫妻は、07年度の試験を受験した長女の合格を二宮、江藤両被告に依頼。矢野被告らは2次試験終了後の06年9月9日と最終合格発表後の10月28日の2回にわたり、いずれも大分市内の飲食店で計100万円分の金券を二宮被告に渡した。また江藤容疑者に対しても同月14日、100万円分の金券を贈った。【金秀蓮】

県教委:汚職受け改革チームで人事 /大分

 県教委は25日、教員採用汚職事件を受けた教育行政改革プロジェクトチームの設置に伴う人事異動(25日付)を発表した。課長級以上の人事は次の通り。

 【次長級】兼生涯学習課長(教育審議監)小野二生

 【課長級】総務課参事・教育行政改革推進担当(生涯学習課長)郷家康徳▽兼総務課参事(県IT推進課長)山戸康弘▽兼総務課市町村教育振興班課長補佐(総務課企画管理班参事)後藤茂樹

毎日新聞 2008年7月26日 地方版

大分県教委汚職:「不正、うわさすら知らなかった」/チェック機能果たさぬ教育委員/毎日新聞が6人にアンケ

麻生益直教育委員長らは会見し、組織改革や不正合格者の調査などにあたるプロジェクトチームの発足を明らかにした=25日、山下恭二撮影
麻生益直教育委員長らは会見し、組織改革や不正合格者の調査などにあたるプロジェクトチームの発足を明らかにした=25日、山下恭二撮影

 大分県の教員採用汚職事件を受け、毎日新聞が大分県の教育委員全6人に、職員採用や昇任に絡む不正についてアンケートしたところ、全員が「口利きなど不正のうわさすら知らなかった」と回答した。

事件が起きるまで、平時は月1回の定例会に出席するのみだった。委員たちは、不正のチェック機能を果たしておらず、存在意義が問われている


 6委員は波多野順代・前委員長(61)=元県立高校長▽麻生益直・新委員長(51)=酒造会社長▽西太一郎氏(70)=酒造会社会長▽小寺隆氏(65)=病院長▽林浩昭氏(48)=県立農業大学校長▽小矢文則・教育長(60)。

 アンケートは面会や電話で「事件についてどう思うか」「採用や昇任で口利きしたことはあるか」「口利きのうわさを聞いたことがあるか」「教育委員会のチェック機能は生かせなかったか」の4項目の質問で実施した。

 「事件をどう思うか」との質問に対し「教育委員として申し訳ない」(小寺委員)▽「見抜けなかったことを反省」(西委員)との「陳謝」もあったが、「我々が職員の中でいろいろやるのは難しい」(林委員)▽「徹底的に究明して頂くしかない」(波多野・前委員長)など、当事者意識がやや希薄と思われる回答もあった。

 一方、口利きをした経験については、全員が否定。しかし、働き掛けを受けた経験は少なからずあるようで「依頼はゼロではないが、ペーパーテストが公平・公正に行われていることを説明してきた」(西委員)▽「後輩が『どうにかなりませんか』と尋ねてきたが、『自分で頑張るしかない』と答えた」(麻生・新委員長)▽「県議らに合否は聞かれたことはあり、発表30分前に教えた」(小矢教育長)などと説明した。

 波多野・前委員長は「高校長時代、優秀な非常勤講師がいれば、正式採用してくれるよう、声を上げた。校長としての当然の責務」と答えた。

 委員は、議会の同意を得て知事が任命し、任期は4年。大分県には6人が任命され、この中から教育長(任期4年)、教育委員長(同1年)が選ばれる。月額18万5000円(委員長は23万5000円)の報酬が支払われている。【梅山崇、佐藤敬一】

 ◇教育委員会のチェック機能についての回答から

波多野順代・前委員長

 不正がないよう気を付けて協議したつもりだった。試験の際に個人成績も見たが、改ざん後の数字なので疑問も起きなかった。

麻生益直・新委員長

 個々のチェックは不可能。しかし、問題ある制度を放置していれば、我々にも責任がある。

西太一郎委員

 性善説で接していたが、今後はある程度性悪説に立たないといけない。

小寺隆委員

 資料をチェックしても、その資料に不正があるとは夢にも思わなかった。

林浩昭委員

 チェックしなければいけない立場でありながら残念。システムそのものをきちんとしたものにしていく。

小矢文則委員

 不正自体を知らなかった。非常勤の委員ならなおさらだろう。人事担当者としての自覚が不十分だったことを反省している。

2008年7月26日

大分県教委の教員採用汚職:「本来の合格者」特定へ 県警、採点データ復元

 大分県の小学校教員採用汚職事件に絡み、県警は07、08両年度の全受験者のうち点数水増しにより不正合格した受験者を割り出すとともに、逆に合格圏内からはじき出された不合格者の特定作業にも着手した。不正合格者は両年度の合格者計82人のうち半数以上とされている。県警は押収した県教委参事(当時)らの公用パソコンから消去された採点データの復元作業をほぼ終えており、県教委と連携し“被害者”の何らかの救済に役立てたい考えだ。


 調べなどでは、元県教委参事、江藤勝由被告(52)=2件の収賄罪で起訴=は試験に際し、元県教委教育審議監の二宮政人被告(61)=収賄罪で起訴=と、富松哲博・教育審議監(60)から特定の受験者を合格させるよう指示を受け、得点を改ざんするなどしていたとされる。


 07年度は2人から受けた受験者の合格依頼は計約40人にのぼり、少なくとも半数以上の点数を水増しするなどし合格させていたという。


08年度に江藤被告が富松審議監から受けた合格依頼は約20人で、受験者15人の点数を水増しし、2人は落ちたが残る13人は合格した。一方、点数を減らされたり、水増しされた受験者の順位上昇の影響で、逆に順位を下げられ不合格になった受験者が約10人いたという。


 こうした改ざん過程が記されたデータが一部、江藤被告のパソコンなどから消去されていたものもあり、県警が復元作業に取り組んでいた。専門家によると、特殊な消去ソフトを使用していない限り、ほとんどのデータは復元可能という。

 答案用紙などは各年度末に破棄しているなど、本来の合格者の特定は難航が予想されている。しかし、県警は少しでも救済を図れるよう、点数改ざんの詳細な過程も解明する方針だ。

毎日新聞 2008年7月27日 東京朝刊


大分教員採用汚職:不合格被害者特定へ 県警、データ復元終える 救済の資料に

 大分県の小学校教員採用汚職事件に絡み、県警は07、08両年度の全受験者のうち点数水増しにより不正合格した受験者を割り出すとともに、逆に合格圏内からはじき出された不合格者の特定作業にも着手した。不正合格者は両年度の合格者計82人のうち半数以上とされている。県警は押収した県教委参事(当時)らの公用パソコンから消去された採点データの復元作業をほぼ終えており、県教委と連携し“被害者”の何らかの救済に役立てたい考えだ。


 調べなどでは、元県教委参事、江藤勝由被告(52)=2件の収賄罪で起訴=は試験に際し、元県教委教育審議監の二宮政人被告(61)=収賄罪で起訴=と、富松哲博・教育審議監(60)から特定の受験者を合格させるよう指示を受け、得点を改ざんするなどしていたとされる。


 07年度は2人から受けた受験者の合格依頼は計約40人にのぼり、少なくとも半数以上の点数を水増しするなどし合格させていたという。この年度は当時の教育長も特定の受験者を合格させるよう、江藤被告らに指示しており、江藤被告は合否調整に苦労したと供述している。


 一方、08年度に江藤被告が富松審議監から受けた合格依頼は約20人で、受験者15人の点数を水増しし、2人は落ちたが残る13人は合格した。一方、点数を減らされたり、水増しされた受験者の順位上昇の影響で、逆に順位を下げられ不合格になった受験者が約10人いたという。


 こうした改ざん過程が記されたデータが一部、江藤被告のパソコンなどから消去されていたものもあり、県警が復元作業に取り組んでいた。


 専門家によると、特殊な消去ソフトを使用していない限り、ほとんどのデータは復元可能という。

 一方、県教委は過去の試験について調査し、不正により合格したと判明した場合は採用を取り消す方針を打ち出しているが、答案用紙などは各年度末に破棄しているなど、本来の合格者の特定は難航が予想されている。

しかし、県警は今回の事件で、本来の合格者が不合格にされた事態を重要視しており、少しでも救済を図れるよう、点数改ざんの詳細な過程も解明する方針。

2008年7月27日


以上引用




なかなかすっきりとしない感じ・・。全体像が見えそうで見えない・・。


残念ながら、真相究明もうまくいかないのではと・・・????


つづく