昨日、お母さんが買い物に行ってくるね
宅急便が届くので、受け取っておいて

お母さんは、宅急便が届くはずだからと待っていたけど、中々来ないので買い物に出た。

宅急便ぐらい受け取れるでしょ?
そう思うのだろうけど、アタシにとっては大変な事で...

何年も自宅療養してきたアタシは、パジャマのままで過ごしていたりする。
宅急便屋さんが来るので、多少着替えておかなければならない。マスクもして。

宅急便を受け取った後、ふと思った

「あーこの格好なら外に出れる。死んでしまおうか」アタシはマンションの高い所から自殺をしようとした。

行こうとした瞬間、お母さんが帰ってきたちょうど、死のうとした時に帰ってきてって、アタシは腹が立った。

お母さんは、何事もなかったように作業をし始めた。買い物して来たものを冷蔵庫にしまったり、夕ご飯の支度を始めた。

1時間ほど、じっとしていたら

死ぬのをやめよう
まだ、やりたい事があるし

死のうとする気持ちが吹っ切れた
卒論もやめて、大学を中退する

そう思うと、吹っ切れた

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アタシとお母さんは、毎晩オセロをする

夜11時からオセロをする

「お母さんはお父さんの味方だよね」
無理矢理できない卒論を書かせようとしてアタシを苦しめるよね」

そういうとお母さんは、黙ってしまった

オセロは中断された

発病してから、病院を探してあちらこちらに電話をしてくれたり、必ず付き添ってくれた。1人じゃ病院にも、本屋さんにだって行けないアタシ

お母さんがいなかったら...
何もできない。お料理もお洗濯も、病院も行けない。

ずっとささえてきてくれた

お母さんは、いつもとは違って怒ったような顔をしてた。

二人三脚みたいにしてきてくれたのに

お母さんは、黙ったあとアタシに言った

死なないと声に出して言って下さい

死なない

アタシは言わされた
本当に死なないで生きていけるのかな

何年も死のうとばかりしてきたのに