王様は、岐伯に聞きました。

 

「では、入りこんだ邪気をとりのぞくには、

どうすればよいのだ?」

 

岐伯はこたえて言いました。

 

「邪気が来る方に手を当て、

按んで邪気を止め、鍼で邪気を取ります。

 

治療で、邪気を攻撃するのです。」

 

王様は、体の中で、戦争が起こるのを想像しました。

敵はすでに、体の中の国に入っています。(王様の中の国2

すでに、守りが破られているとすれば、(邪のある所6

どう戦うべきか、考えなければいけません。

 

岐伯は続けて言いました。

 

「入った邪気は、はじめに絡脈に入り、

次に、絡脈を去って、経脈に入るのに、

血脈の中に、一時的にとどまります。

 

邪気が血脈にとどまると、血は流れなくなります。(王様と色2

この時に、鍼を刺して、いっぱいで動けなくなっている血を、

すばやく出して、邪気を去らせることができれば、

真気が戻り、病はたちどころに治ります。」

 

王様は、邪気が、血とともに体から出て行くのを想像しました。

 

 

岐伯は言いました。

 

「まだ、邪気が入りたてで、まだ決まった所にはなく、

水の流れが盛んなように勢いが良い時には、

邪気は、推すと進み、引くと動かなくなります。

これ出会って瀉せば、その病はたちどころに治るのです。」

 

それは、まるで、敵の軍隊と同じです。

勢いはあるけれども、拠点が決まってしまう前にこそ、

戦って、勝って、敵を撤退させれば、

すぐに戦争を終わらせることが出来ます。