邪の退治 3

岐伯はこたえて言いました。

 

「分かりました。

では、邪気による、病について、お話しいたします。

 

これについても、また、

聖人が見つけた法則が、あてはまります。」

 

王様は、岐伯に聞きました。

 

「法則とは、天と地の法則のことか?」(王様と三部九候2

 

岐伯はこたえて言いました。

 

「はい、そうです。

人の体は、必ず、天地に応じているというものです。

ですから、邪についても、また、

これが当てはまり、世界の法則と合っているのです。

 

天には、太陽・月・星の動きに法則があり、

地には、川があり、

人には、経脈があります。

 

天が温和な時は、地の川は静かに流れています。

人も、正しい脈の時は、健康です。(王様と健康な人1

 

天が寒い時は、地の川は凍ってとどこおり、流れません。

人も、寒の邪が経脈に入れば、血がとどこおり流れなります。

 

天が暑い時は、地の川はいっぱいになってあふれて噴き出ます。

人も、暑の邪が経脈に入れば、流れはぬかるみになってしまいます。

 

このように、天と地と、人の様子は合っておりますので、

邪気が体に入った時も、おなじく、

天と地に応じています。

 

天の寒さと暑さが、調和されない時には、強い風が起こります。

地に強い風が吹くと、川が波立って高くもり上がります。

 

 

人の体に、虚邪(正しくない八風)が体に入りこもうとし、入りこむのは、

まるで、川に風が吹き込むかのようです。

 

経脈に入り込んだ邪気が動くのは、時にもり上がり、高くなり、

脈の中を順々に、次へ次へと行きます。

時に来て、時に去り、まるで、波が起きるかのようです。

いつもある、というのではありません。」

 

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