このおはなしは黄帝内経素問第五

「陰陽応象大論篇」をもとにしています。

 

 

王様は岐伯に言いました。

 

「先日、歴史の学者が

五行の始まりを教えてくれたが(王様と五行0

陰陽の始まりは、まだ聞いていないのだ。

岐伯は知っているか?」

 

岐伯は答えて言いました。

 

「はい王様、お話しいたします。

 

世界は最初、もやもやとしていて

上でも下でもない所を漂っていました。

 

そのうち、動きの有る物が上に昇り始め、

動きの無い物と分かれました。

 

動きの有る物の中のきれいなものは

さらに上がって天になりました。

 

動きの無い物の中の濁りは

固まって地になりました。

 

動きつづけるのが陽の性質、

静かなのが陰の性質です。」

 

王様は言いました。

 

「陰陽にもう一つ、静と動が出てきたな。」

 

岐伯はうなずいて続けます。

 

「漂っていたもやもやは、分かれて

上に動く陽は気に、下に溜まる陰は形になりました。

 

天のものには形が無く、

地のものには形が有ります。

 

しかし、形が有っても無くても

天は、陽としての無限の力を持っていて、

地は、陰としての無限の力を持っています。

 

天地があらわれ、陰陽が出来たことで、

そこから、天と地によって色々なものが創られました。

 

天の陽は、火のように上昇してじっとしないものを生みました。

地の陰は、水の底で流れないようなものを生みました。

その全ては天地の間に存在しています。

 

男と女から子が生まれ父と母となるのも、天と地の間です。

ですから、陰陽の作用のひとつなのです。」