清気 そらのき

私たちは、どうして動けるのでしょうか?

「あたりまえじゃないか、筋肉があるからだよ。」

 

いいえ、筋肉があるだけでは動けません。動くには力が要ります。

では、『動く力』はどこからくるのでしょう。

 

 

 

 

朝早く目が覚めたら、海に行きます。

はじめは少しだけ見えていたお日さまが、しだいに半分見えて、

だんだん丸くなります。

 

「おはよう、イヌ。お日さまって、うごいてるよね。」

 

 

 

 

お昼になると、お日さまは、空の真ん中にあります。

 

「こんにちは、ウマ。お日さまは、どうやってのぼったんだろう?」

 

 

 

 

 

夕方になると、お日さまは、山の方にあります。

だんだん小さくなって、ついには見えなくなりました。

 

「さようなら、トリ。お日さまも、また明日。」

 

 

 

 

 

夜になると、月と星があらわれます。

 

「こんばんは。今夜も会えましたね。」

 

 

 

 

 

横になって見ていると、月も星もお日さまと同じように動いていることに気がつきます。

 

「どうしてみんな動いているんだろうね…ってもう寝てるか。

おやすみ、ネコ。」

 

 

 

 

 

次の日の朝、友達の呼ぶ声で目を覚ましました。

 

「おはよう、サル。どうしたの?」

 

 

 

 

 

行ってみると、友達のひとりが動かなくなっていました。

 

 

 

 

 

体の全部が止まっていて、さわっても何も動いていません。

これは、死です。

 

 

 

 

 

「ぼくと、君の、ちがいはなんだ?

ぼくは息をしている、君はしていない、ただ、それだけなのに…。」

 

 

 

 

 

悲しい知らせにあつまった仲間で、死んだ友達にさよならをしました。

 

 

 

 

 

みんなで歩く帰り道、お日さまは今日も動いています。

 

「…ぼくは、お日さまを動かしているのは、空の力だと思うんだ。」

 

 

 

 

 

「だって、空の力をこうやって吸い込むとね…

 

ほら、ぼくらは動けるんだ。」

 

 

 

 

 

みんなが不思議そうに見ています。

 

「だいじょうぶだよ、みんなも、ほら、息してる。」

 

 

 

 

 

空には、見えないけれど、動く力があります。

『清気』といいます。

 

私たちは、清気を吸い込むことで、空から力をもらって生きています。

 

空の下で息をするものは、皆、等しいのです。

 

 

 

 

 

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(清気 解説)

 

東洋医学のはじまりのころ、天文学はまだ天動説でした。

人々は空を見て、いろんな事をたくさん考えたと思います。

 

地動説が正しいと知っている人は、天動説を愚かだと言うそうです。

私はそうは思いません。

 

では地動説において、地球を動かしている力はどこから来るのでしょうか?

昔の人と一緒に考えてみませんか?