南八ヶ岳テント泊縦走
2013.9.20(金)夜~23(月) 今回、天狗岳~硫黄岳~赤岳~権現岳~編笠山をテント泊縦走する計画を立てた。天狗岳以北の北八ヶ岳、赤岳鉱泉を起点とする夏の赤岳~硫黄岳縦走、冬の赤岳硫黄岳は経験があったので、八ヶ岳をつなぐ計画を企画した。
装備:日帰り登山装備一式、テント一式(愛用のライペンエアライズ2(1.8キロ))、テントシート2(外側用・内側用)、シュラフ(ダウン3シーズン用)、シュラフカバー、個人用半身マット、ガス一式、食器、ダウン上着、予備着替え(下着・靴下)、カラビナ4(うち環付き1)、シュリンゲ3(120㌢×2、60㌢×1)、補助ロープ(6㍉×10㍍)、水2.5㍑、食糧4日分(うち予備食1日)、ラジオ、カメラ
以上を、今回お初の グレゴリーディバ68㍑(2.5㌔) に詰め込み、占めて 16~17キロ
(大好きなアルコール&おつまみは今回持参を断念し、小屋で調達することにした。)
行程1日目 9月21日(土) 晴れ
7:00 前日の夜岡山から車で下山口の富士見登山口のスキー場P着
予約していたアルピコタクシーで唐沢鉱泉へ。時間にして40分。予約の段階で8000円程度と聞いていたが、メーターがグングン上がり、「あの~だいたい8000円って聞いてたんですけど、このままだと超過しちゃいますね~~~。」と困り顔と声で話しかけたところ、8000円で行きましょうって!やった~~~!
8:00 唐沢鉱泉には、既にたくさんの登山客が!西天狗岳に向かって出発。最初は樹林帯を歩く。1年ぶりのテント泊縦走で、重さを感じる。西天狗岳の最後の登りは、大きな岩が重なる。そこを印にそって登る。一歩一歩に荷物の重さがのしかかる。
11:30~12:00 西天狗岳(2645.8㍍)たくさんの登山客で賑わっている。私もおにぎりを頬張る。
360度のパノラマ。南アルプス、北アルプス、明日歩く赤岳、硫黄!
西天狗岳頂上
東天狗岳頂上
12:20 東天狗岳(2646.3㍍)。景色を楽しみ、 根石岳(2603㍍)、箕冠山を経由しオーレン小屋へ。
14:00 今夜の宿 オーレン小屋(2300㍍)に到着! 水は小屋の前で豊富に流れ出ている。消毒もしているとか。小屋も小屋内のトイレもペンション並みにきれいだ。お風呂も完備されている。
「先着20張に、すのこテント場あり」を狙っていたが、既に40張り。空いてる所に適当に張って下さいとのこと。あ~~石がごろごろ!それで「すのこ」かと納得した。混み合っていたが、土の部分を見つけテントを張る。(1人1000円)。結構家族や若い人たちがテントを楽しんでいる。そして私の様にソロテントも多い。ビール(500円)を購入しソロで乾杯。17:30からの風呂は疲れていたのでパス。なんとか予定のコースタイムどおりに歩けたので、明日もどうにかなるだろうと気持ちを鼓舞する。ラジオの電波は×。夕食を食べ、18:30就寝。
オーレン小屋
テント場
<夕 食> フリーズドライのカレーとマジックライス、卵スープ
<歩行時間> 6時間(休憩込み) *日が陰ると冷え込む、ダウンもってきてよかった
行程2日目 9月22日(日) 晴れ
3:40 起床。昨夜は暖かく、靴下も脱いでぐっすりと眠る。朝食は、昨日の残りのご飯にフリーズドライのキムチスープを入れてキムチ雑炊。星が出ている。今日も晴れ。長丁場なので、ウルトラマンをはく! テント撤収よし、お化粧よし、水2㍑よし。
6:50~7:10 3度目の硫黄岳(2795㍍)~!本日も360度のパノラマありがとう。
台座の頭(尾根)に出ると、立派な富士山をGET!ここから横岳(2829㍍)に登っていく。大同心をクライムしている人が見える。横岳は以前歩いたはずなのに、すっかりと忘れている。こんな一枚岩を乗り越すところあったっけな~?と思いながら、バランスを取りながら体を持ち上げ登り、歩く。荷物が大きいので重心が振られる。気持ちを引き締めて歩く。しかし、かなり渋滞だ。
富士山が見えました!
9:50 赤岳展望荘 ここから頂上までは脆い岩稜の急登。がっつり登らせてもらいます。後ろにいる大学生男子に「ごめんね遅くて。」と謝りながら登る。
10:45~11:15 赤岳山頂。(2899㍍)ここまで5時間20分。ウルトラマンのおかげで脚はなんとか大丈夫。多くの登山客が景色を堪能していた。う~~ん、素晴らしい眺め!水分と行動食を摂り、次はキレット小屋を目指す。赤岳を少し下り、鎖伝いにトラバース。しばらくすると、権現岳が遠くに見える。え~~本当に遠いよ!キレットの下りは、鎖場やザレ場が続く。ペンキの白いマークをたどりながら一気に450㍍下る。荷物が軽ければ、もっと爽快に歩けるのに。脚がつらくなる。
反対側から赤岳を望む
真行寺尾根との分岐
12:35 キレット小屋(2435㍍)着。空が暗くなる。ひと雨きそう。ここから本当に3時間で権現を越えて青年小屋に行けるのかと、かなり不安になる。ここでテントを張ろう思ったが、「ここはテン場が狭いから、青年小屋まで行くことをお勧めします。」と小屋の人に言われて、仕方なく歩きだす。時間的には大丈夫だが、かなり疲れてきている。
景色のよい、ツルネという小山まで登ると、権現岳がまだあんなに向こうじゃ~~。その手前には大きな旭岳(2672㍍)が!心が折れそうになる。しかし、赤岳や、下ってきたキレット、阿弥陀岳が素晴らしい。とりあえず旭岳までがっつり登る。一歩が大きく、荷物が軽ければと、また弱音を吐く。歩け、歩くんじゃ~。旭岳を巻きしばらくすると、長~い梯子が見えてくる。61段あるそうだ。もうすぐ権現岳か!梯子の途中で重たくて4度も休憩する。梯子の留め金が何箇所がはずれていて、ぞ~っとした。梯子の上もまた岩をよじ登る。本日何度よじ登ればいいんだろう。
権現岳最後の登り 有名な61段の源治梯子!
14:30 権現岳(2704㍍)。頂上はパス。ガスが出てきたが、今夜の宿青年小屋が幾つかの小山の向こう に見えた。も少し歩けば着く!とほっとした。が、まだまだ、鎖場のトラバースとサレ場が続いた。
のろし場より権現の下りを望む
115:40 やっと青年小屋(2380㍍)に到着。「遠い飲み屋」の赤ちょうちんがいけてる。時間をみれば、コースタイムからさほど遅れていない。テント泊荷物を担いでよく歩いた自分に本日もご褒美。ビール(500円)とおでん(700円)で乾杯!!テント場は運動場みたいで、張り放題!一人500円。 水場は樹林帯を西岳方面に5分ほどのところにある「乙女の水」。冷たくて水量がある。テント内 でウルトラマンを脱ぐ。こいつのおかげで今日は歩けんたんだなぁ。ラジオの電波○。明日午前中は天気が持ちそうだ。19:00就寝。
<夕 食> フリーズドライのビーフシチューとパン、卵スープ <歩行時間> 10時間20分(休憩込み)
行程3日目 9月23日(月) 晴れ
4:40 起床。昨夜も快適睡眠。夜中少し雨が降ったが、今朝は快晴。朝食はうどんとコーヒー。 雨でぬれたテント撤収。ゆっくりと準備をする。
6:40 予定より1時間遅れで出発。編笠山の重なる大岩を赤い印に沿って登る。樹林帯に入っても段差のある石をよじ登り高度を上げる。
編笠山
7:10~7:25 編笠山(2524㍍)目の前に広がる雲海に、富士と南アルプスの峰が。反対には、蓼科山が!南八ヶ岳の南端の山からの景色を堪能し、下山に入る。ここを降りれば今回の縦走は終わる。しばらくは大岩を下り、その後は穏やかな下りの樹林帯を歩く。苔がとてもきれいな樹林帯だった。足の親指付け根が痛くなり、ストックを突きながら下りる。一か所ほんの少しだが道を見誤る。踏み跡に惑わされた。
編笠山頂上
9:50 富士見登山口到着!予定どおり3時間。お疲れ様でした。駐車場でテントを張り乾かす。
その間に、すぐ近くの「鹿の湯」で汗を流し、そばを食べる。(セット価格1200円)
13:10 諏訪ICから岡山自宅へ。高速は何箇所かで渋滞だった。
22:00 自宅着。