タイタニック2 | プクッチ劇場

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ギャンブル魂の真実

 はい、皆さん、またお会いできましたね。

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 昨日はタイタニックの背景について語ってみました。
 
 今日は映画そのものについて語ってみましょう。

 この映画は同監督の「アバター」に抜かれるまで興行収入第一位だった作品なんですね。

 J・キャメロンは、もう3D映画しか撮らない、と言ってますが、次回作は広島の原爆を描いた作品だと言われています。

 タイトルは仮題ですが、「JIGOKU」という映画らしいですね。

 J・キャメロンはタイタニックでもそうだったように、史実を忠実に再生しようとする心意気がありますね。

 20世紀最大のジェノサイドと言えば南京大虐殺でもナチスのホロコーストでもなく、米国による原爆投下だと思います。

 この悪逆非道な行為をどのように監督が描くのかは非常に興味のあるところですね。


 デカ長。

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 何ですか、その似合わない標準語とカツラは?


 ・・・・。

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 ズルッ。

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 淀川長治の物真似や。

 たった一枚の画像で食い繋いでるおどれにうちの苦労がわかるかっ!

 J・キャメロンはカナダ人ですプッシュ。→にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ


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 この映画のポイントはジャックに絵の才能があったと思わせるところやろ?

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 ローズも絵を見る才能はあったとしてる演出が憎いで。

 もし、ジャックに絵の才能がなかったら、ただの風来坊になってまうからな。

 映画の中ではジャックの描いたスケッチがいくつか出てくるけど、あれはJ・キャメロン自身が描いた絵だって知ってたか?

 ローズを描くシーンが出てくるけど、あれもJ・キャメロンが実際には描いてるんや。

 J・キャメロンは左利きやけど、ジャックは右利きという設定だからあれはフィルムを裏返して使ってるんや。

 フィルムを裏返してると言えば最初のほうでタイタニック号が出港するシーンがあるけど、あれもフィルムを裏返してるんや。

 タイタニック号は港に左側を接岸させてたんやけど、J・キャメロンはセットで間違えて右側を接岸させるものを作ってまうんや。

 と言うかタイタニックのメイキング見た人はわかってると思うけど、タイタニック号はセットやけど背景は合成や。

 とにかくタイタニックの左側を接岸させてるフィルムを撮らんとアカンから、文字やボタン、全てを逆にしたセットや衣装を作ってフィルムを裏返したんや。

 タイタニックは大幅に完成予定日を過ぎて、もしかして大ゴケするんちゃうか?という前評判やったけど、J・キャメロンの拘りが映画の完成を遅らせたんや。


 でなっ!

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 最終的に3時間を超す映画になってもうて、普通ハリウッド映画の大作というのは最初の週でバーンと興行収入を稼ぎ出すものなんや。

 レンタルビデオ屋に行くとやたらに「興行収入3週連続1位」とかいう映画があるけど、あれはほとんど前宣伝でバーンと行って尻つぼみという映画が多いんや。

 だから聞いたことのないような映画やクソみたいな映画でも興行収入何週連続第一位とかを獲得出来るんや。

 ホンマに1位だったかどうかも怪しいけど。

 しかし、タイタニックは最初の週では3300万ドルしか稼ぎ出すことが出来んかったけど、口コミでドンドン人気が出て超ロングランヒットとなるんや。

 映画の時間が長いということは上映回数が少なくなるということで物凄く興行的には不利になるんや。

 そんなハンディをモノともせずに「アバター」に抜かれるまで1位だったというのは凄いことなんや。

 2億ドルの予算を使ったけど、興行収入は18億4千万ドル以上。

 グッズなんかを合わせれば20億ドル以上の収入があった大ヒット映画や。

 今の3D公開で興行収入だけで20億ドルを超えたんやから、この映画に投資した人は笑いが止まらんやろ。

 因みに「アバター」の興行収入は34億ドル以上や。





 「タイタニック」の後に物凄い予算を使って作られたのが「パールハーバー」や。

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 確かキャッチコピーが「タイタニックを超える超大作」という振れこみやったけど、無意味に長いストーリー展開と日本軍参謀が何故か青空の下で作戦会議を開いているというトンデモ映画やったで。

 ある意味、タイタニックを超える衝撃があったのは確かや。

 マイナス波動だったけど。

 
 まあ、見る人によって印象に残ってるシーンは違うと思うけど。

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 うちが一番良かったと思うシーンはジャックが皆とお夕食を食べながら、ローズママの嫌味な質問に答えてたシーンが良かったんちゃうかな?

 ローズママは「根無し草暮らしで満足なの?」というちょっと人を小馬鹿にした質問をジャックにするんや。

 ジャックが答える前に「不沈モリー」がローズママを睨みつけるカットが入ってるんやけど、ジャックはこう答えるんや。


 人生は贈り物、無駄に過ごそうとは思いません。
 次にどんなカードが配られるかわかりませんから。
 与えられた人生が来るだけです。
 だから毎日を大切にしたい。

I think life's a gift and I don't intend on wasting it.
You never know what hand you're going to get dealt next.
That teaches you to take life as it comes at you.
To make each day count.     


 要するにお金持ちだろうが貧乏人だろうが今を生きることが大切やとジャックは言うてるんや。

 この「今を生きる」というのがこの映画の隠れた伏線になってるんやけど、このセリフの後にモリーは「ウェルセッド(よく言った)!」と間髪入れず言うんや。

 そしてグレーシーが「ヒアーヒアー(同感同感)」と賛辞を表してローズが「To making it count」と言うて乾杯の音頭を取るんや。

 ローズママのギャッフン顔とキャルドン・ホックリーの苦々しい顔は痛快な感じがするな。

 キャルドン・ホックリー演じたビリー・ゼインやけど、中々悪役としては良かったな。

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 何となく見たことあるんやけどな?と思うた人は「バックトゥーザフューチュー」をよく見ていた人や。

 ビフの子分役をやってたのがビリーや。

 ええ男なんやけど、なんかそういう悪い役が似合ってまうな、ビリーは。

 
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 ケイト・E・ウィンスレットは英国の女優さんや。

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 ちゃんとセリフを聞いてるとジャックはアメリカンイングリッシュ、ケイトはブリティッシュイングリッシュを使ってるやろ?

 この辺もJ・キャメロンの拘りが見えるな。

 ケイトは1975年生まれやからタイタニックに出演したのは22歳の時や。

 ティーンエイジャーを演じるにはちょっと歳を取り過ぎてる感が無きにしもあらずやけど、上流階級の娘ということで貫録を考えたらええ人選やったんとちゃうかな。

 ケイトって若い時は物凄く痩せてたんや。

 欧米の人にありがちなんやけど、若い時は物凄く痩せてるんやけど、歳を取ると骨格から物凄く大きくなってまうと言うの?

 ほんなら若い時のケイトを見てみよか。

 はい、ドンッ!

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 あーはっはっはっはっ。

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 別人みたいやろ?

 さらにドンッ!

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 う~ひょっひょっひょっひょっ。

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 タイタニックに出て世界的な女優になったけど、その前からヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(デビュー作)を獲得していたり、「いつか晴れた日に」では英国アカデミー賞助演女優賞を獲得(米アカデミーではノミネート止まり)していて実力派の女優として売り出し中やったんや。

 デカプリオとは今でも電話をし合う仲で一緒に食事にも行くらしいで。

 ケイトの子供もそのせいでデカプリオになついてるらしいわ。

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 結構ケイトは男性遍歴が派手と言えば派手や。

 そしてこの女優さんって太ったり痩せたりを繰り返してる印象があるわ。

 タイタニック以降はそれなりに英国ではアカデミー賞を受賞してるけど、パッとした映画はないな。

 プクッチがまあまあおもろいなと思うたのは「クリスマスキャロル」くらいや。


 
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 何か映画から話が逸れてもうたな。

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 ジャックがお夕食を終えてローズをリアルパーティーに誘うやろ?

 有名な時計台の階段での待ち合わせシーンや。

 ジャックはローズを連れて3等の乗客のパーティーで踊るわな。

 最初、ジャックは小さい女の子と踊ってるやろ?

 そしてその後「次は彼女と踊る」と言うカットがあるんや。

 このカットなんやけど、ジャックの髪型に注目や。

 方やビシッと整髪料で頭を固めてると思ったら、方やサラサラヘアーや。

 別撮りしたんやろなというのがバレバレになってるんや。

 そいでもって舞台みたいなところでタップダンスとかお互いに見せ合うやろ?

 その時、舞台の端っこで踊ってるのがJ・キャメロンや。

 何でJ・キャメロンがこのシーンにだけ出てきたのかわからんけども、一瞬しか映らんからよく見てないと見過ごすで。

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 この映画の見所というのはやな。

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 しつこく映画の中で言うてるけど、自分の思う通りに生きなさい、誰かのために自分を殺すことはやめなさい、もし、自分の思った通りに生きないと後悔しますよ、ということなんや。

 これはJ・キャメロン自身に言うてることでもあると思うんやけど、J・キャメロンって「2001年宇宙の旅」を見て映画の仕事をやりたいと思うんやけど、最初はトラック運転手とかやってたんや。

 でも「スター・ウォーズ」を見てトラック運転手なんかやってる場合じゃないと映画の仕事をやるようになるんや。

 既に結婚もしてて家庭を持ってたんやけど、それでもJ・キャメロンは自分の可能性に賭けたんや。

 初監督映画は「殺人魚フライングキラー」という超駄作や。

 J・キャメロンは低予算と周りの無理解に物凄く苦しむんや。

 こんなはずじゃないと思うてても世の中うまくいかんものや。

 
 でもやでっ!

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 そんならそれで低予算でおもろい映画作ったるわと言うて作った映画が超低予算の「ターミネーター」や。

 これがスマッシュヒットして次に監督の話が来たのが「エイリアン2」や。

 「エイリアン」は既にその世界では名を馳せてたリドリー・スコットの作品でやな、ある意味完成された映画やったんや。

 これを凌ぐ映画というのは中々作れんところなんやけど、J・キャメロンは見事に植民地海兵隊というキャラを考えだして前作を凌ぐヒットを記録するんや。

 「アビス」ではちょっとコケてもうたけど、「ターミネーター2」で復活してそして「タイタニック」の大ヒットに繋げるんや。

 才能があるがゆえに周りの無理解にはかなり苦しんだ時期があったんやけど、それでも本物の才能はいつか輝くものや。

 その心意気を忘れてはいけませんというメッセージがタイタニックには込められてるんや。

 そして、もう一つの隠れた伏線は「今を生きなさい」ということや。

 ローズはジャックと約束した通り死の淵から生還して自分の人生を謳歌する。

 でもそのキッカケを作ってくれたのは一人の青年であり、その青年は今を一生懸命生きていたからこそいつまでもローズの心の中で生き続けたという、ある意味頑張れば報われるというJ・キャメロンの教訓でもあるわな。


 はい、これだけの知識があれば。

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 タイタニックを一丁前に語ることが出来るで。

 映画から何を読み取るかはその人のセンスに拠るかもしれん。

 タイタニックも若者の単純なラブストーリーと史実に忠実な歴史映画と捉えるのはあまりにも寂しいと思うで。

 多くの人の心を打ったからこそタイタニックは多くの人に見られたんや。

 今を一生懸命生きるということは、その姿が誰かに影響を与えているかもしれん。

 自分の人生に於いて主役は自分やという高い志を持って生きるのは簡単そうに見えて難しいものやで。


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 おっと、これ以上言うと説教オヤジになりそうや。

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 トゥーメイキンギットカウントや。

 ほなな。


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