今週のみことば あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になって、あなたはそれを

見出す。 あなたの受ける分を七、八人に分けておけ。地上でどんなわざわいが起こるかを

あなたは知らないのだから。朝にあなたの種を蒔け。夕方にも手を休めてはいけない。あなたは、あれか、これか、どちらが成功するのか、あるいは両方とも同じようにうまくいくのかを知らないからだ。                                 ―伝道者11:1~2、6-

比較的最近、伝道者の書は取り上げたのですが、たまたまテレビでコヘレトの言葉について取り上げた講座を見ました。今の時代こそ、このコヘレトの言葉が必要であるとアピールされていました。この番組を通して、皆さんが聖書を知るきっかけになればと願っています。伝道者の書は長らく聖書の中では異端の手紙と言われてきました。その理由は非常に虚無的で厭世的で、仏教的な無常観に満ちているからです。その番組でも言われていましたが、おそらく聖書の中でも最も読まれていない書物に位置します。ですが、今の時代こそ、この書のメッセージは私たちに必要である事を考えさせられました。コロナ禍になって、私たちの生活は一変しました。多くの面で制約や制限が設けられて、不自由さを感じる事が多いのではないでしょうか?教会も集会や活動が制限されています。例年ならクリスマス集会の案内チラシを配布している時期ですが、コロナ第三波と重なってしまいましたね・・・今年はライブ配信が中心になりそうですね。コロナ禍になって、礼拝のライブ配信をはじめた教会も増えました。リアルで集う事は難しくなりましたが、その事によって、教会の門が開かれたのも事実ではないでしょうか?現状を見て、「もう無理だ。何もできない。」とあきらめてしまうのではなく、何かできる事を探していく時に道は開けていきます。この伝道者の書の言葉はまさにその事を語っているのではないでしょうか?朝のうちに種を蒔いて行動することが大切です。かたちは何であれ、福音を伝えていくことが今の時代には必要な事だと確信します。そして、自分の持っているものを独占するのではなく、かえって他の人々と分かち合う事によって、祝福が広がっていきます。そのように、伝道者の書には今の時代を生きる知恵が多く書かれています。機会があれば、これから紹介していきたいと願っています。生きにくさを感じる時代だからこそ、私たちは聖書の言葉からそれでも生きる事の大切さと尊さを忘れないようにしたいと思います。この機会に伝道者、コヘレトの言葉に触れてみませんか?