今週のみことば ダビデの勇士たちの名は次のとおりであった。補佐官のかしら、ハクモニの子ヤショブアム。彼は槍をふるって一度に八百人を刺し殺した。彼の次は、アホアハ人ドドの子エルアザル。ダビデにつく三勇士のひとりであった。彼がペリシテ人の間でそしったとき、ペリシテ人は戦うためにそこに集まった。そこで、イスラエル人は攻め上った。彼は立ち上がり、自分の手が疲れて、手が剣について離れなくなるまでペリシテ人を打ち殺した。主はその日、大勝利をもたらされ、兵士たちが彼のところに引き返して来たのは、ただ、はぎ取るためであった。彼の次はハラル人アゲの子シャマ。ペリシテ人が隊をなして集まったとき、そこにはレンズ豆の密生した一つの畑があり、民はペリシテ人の前から逃げたが、彼はその畑の真中に踏みとどまって、これを救い、ペリシテ人を打ち殺した。こうして、主は大勝利をもたらされた。 三十人のうちのこの三人は、刈り入れのころ、アドラムのほら穴にいるダビデのところに下って来た。ペリシテ人の一隊は、レファイムの谷に陣を敷いていた。そのとき、ダビデは要害におり、ペリシテ人の先陣はそのとき、ベツレヘムにあった。ダビデはしきりに望んで言った。「だれか、ベツレヘムの門にある井戸の水を飲ませてくれたらなあ。」すると三人の勇士は、ペリシテ人の陣営を突き抜けて、ベツレヘムの門にある井戸から水を汲み、それを携えてダビデのところに持って来た。ダビデは、それを飲もうとはせず、それを注いで主にささげて、言った。「主よ。私がこれを飲むなど、絶対にできません。いのちをかけて行った人たちの血ではありませんか。」彼は、それを飲もうとはしなかった。三勇士は、このようなことをしたのである。
-Ⅱサムエル23:8~17‐
しかし、あなたがたの間では、そうであってはなりません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は皆に仕える者になりなさい。あなた方の間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。 「人の子も、仕えられるためではなく、仕えるために、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。」
              -マルコ10:43~45-
 イスラエルの王ダビデは、偉大な王でした。そして、後にも先にも彼ほど偉大な信仰の王はいませんでした。ここには、ダビデの三勇士の事が書かれています。彼らは並外れた活躍をした勇士達でした。一人で多くの敵に立ち向かったその姿はまさに無双ですね。彼らはダビデが成功して、偉大な王になってから仕えるようになったのではありません。ダビデがサウル王に追われ、逃亡中の時から忠実に仕えていたのです。彼らには私利私欲はなく、ただ、純粋にダビデを慕い、献身的に支えました。三勇士をはじめ、多くの優秀なしもべがいたからこそ、ダビデは偉大な王となる事ができたのです。一般の歴史にも同じことが言えます。徳川家康を支えた徳川四天王も、家康が幼少時代、人質時代から共に歩んだ間柄でした。三国志の劉備玄徳も、国を持つ前から多くの優れた人材が集まり、彼を支えるようになりました。真実に主君を慕い、仕える人が大きな働きをするように、イエス・キリストも、しもべとしてへりくだり、仕える人でした。いのちを与えるまでに私たちを愛されたその模範はいつまでも輝き続けています。私たちもイエス・キリストのように、ダビデの三勇士たちのように、損得や私利私欲で人に仕えるのではなく、忠実に神と人とに仕える者になりたいですね!