ポーターの「競争の戦略」は誤読されている方が多く、ファイブフォース戦略や差別化戦略の表層だけをとらえがちです。重要な根底をまったく解説していない書籍も多々あったので、注意して読まないとまったく使えないということになりかねません。気をつけてくださいね^^
どうも、中田です!
なかだブートキャンプ11セミナー講師養成講座上級編からは「経営学」の解説をしていきます。
盛り上がっていけば解説しようと思っている経営理論は60~70理論で、戦略は40戦略になります。
しかし、僕が飽きたり、あんまり盛り上がらなかった時のために、しばらくはよく出てくる主要な理論と戦略に絞って解説していきます。
例えば、最近はランチェスター戦略について書かれている感想がありましたが、それも40戦略の内の1戦略となります。
そんな1914年のランチェスター戦略ですが、ランチェスター戦略も含めて、僕だけじゃなくえらい方(経営学教授)たちも感じていることの1つは、経営学に人を幸せにするというような視点があまり出てこないということです。
ですから、経営学には儲かれば、利益を上げれば、目的が達成されれば、人は、従業員は、組織は、人は、幸福になるのだ、という因果関係が多いです。
ですから、人を幸せにするビジネス。
お金を儲けつつ人を幸せにするビジネス。
というような幸福×経営を求めている方にとっては、経営学の書籍や戦略論がなかなか合わないと感じられる方も多いかもしれません。
20世紀を引きずった、、、生き残るとか、勝ち負けとか、競争とか、ちょっと古いんじゃないの?というようなパラダイムがガンガン出てきて、いかに人を幸せにするか?のような議論が出てきません。
だから、経営学や戦略系の書籍だけを読んでいくと自分だけ勝てばいいという思想に染まり勝ちになりますし、そこは気を付ける必要があると思っています。
ライバル企業をいかに潰すかみたいな技術もあります。笑
攻撃されたらどうやって反撃して潰し返すのか?も。笑
僕は自称平和主義者のように平和ボケをしていないけれど、優しいので、攻撃されない限りは、あなたの安全は保障しますから、やりませんが。
・【改憲】ウクライナ留学生が“護憲派”を一刀両断!【ネットで話題沸騰】
攻撃していくる国対して、対話を試みようとしていたら毎日人が殺される国になってしまったというのは残酷です。
話を戻して、しかし、最近の経営理論になればなるほど幸福×経営がちょっとずつ研究が進んでいます。
例えば、2017年にノーベル経済学賞を受賞した行動経済学のリチャードセイラーの書籍では幸福についての議論がいくつか出てきていますが、経営学ではほとんど出てこないといっても過言ではありません。
一般書でもちょっと出ています。
なので、経営学では、あなたの幸福、クライアントの幸福という視点を入れると採用すべきでない戦略も多々出てくるかもしれません。
例えば、僕だったら砂糖や果糖ブドウ糖がたっぷり入っているジュースを販売することは儲かることが分かっていてもしたくありません。
なぜならば、人を中毒にして人生をめちゃくちゃにしている原因の1つだからです。
まあ、まずは幸福×経営学というあまり成功していない理論ではなく、経営学単体で学んでいきましょう。
で、1970年代、1980年代に経済学で発展したSCP(structure-conduct-perform)理論の数理モデルを経学のSCPに昇華させたのが、ハーバード大学のマイケル・ポーターです。
SCP理論は一般書にはあまり出てきませんが、マイケル・ポーターの「競争の戦略」は読んだことがある方も多いはずです。
知らなくても、MBAやビジネススクールの教科書で、ポーターの競争戦略が紹介されないことはありません。
ポーターの競争戦略は一般書でもかなり出てきます。
ポーターの競争戦略が理解できると、なぜプラットフォーマーが圧倒的に収益を上げられるのか?なぜ差別化戦略が重要なのか?なぜ業界構造分析が重要なのか?が腑に落ちてきます。
ポーターの競争戦略を一言でいうと、「企業にとって重要なのは、自社の競争環境をなるべく完全競争から引き離し、独占に近づける手を打つこと」や、「完全競争から離れている業界ほど安定して収益性が高い=(すなわち構造的に儲かる業界である)」ということです。
ポーターの書籍はなかなか分厚いのですが、、、
まず、ここで出てくるのが、完全競争と完全独占という概念です。
オリジナルの図になりますが、図にするとこんな感じです。
ー100(完全競争) ← 0 → +100(完全独占)
完全競争に近づければ近づくほど利益が少ない業界ということになり、完全独占に近づけば近づくほど利益が出る業界ということになります。
ポイントは、自分の業界がどこにあるのか?ということと、右にいけばいくほど、儲かる状態になるということです。
例えば、YouTuberは毎日たけのこのようにYouTuberが出てきて、参入障壁も低い完全競争に近い業界ですから、後々出てくるファイブフォース戦略や差別化戦略、コスト戦略、集中戦略をしなければ、再生数を稼げずに、収益を上げられないということがこのスペクトラムから分かります。
これをベインの参入障壁というのですが、かなり大変な業界ということです。
別の例でいうと、整体やマッサージ業界、鍼灸業界というのも、単体だけみれば、完全競争に近い業界になりますから、超過利益がゼロに近くなります。
そして、ポーターの移動障壁という概念があります。
これはBMWと大衆車のようなグループ間での移動障壁のことで、ベインの移動障壁だけでは不十分ではないか?ということで、入ってきた視点です。
ベインの移動障壁も後々解説します。
SCPの奥底に流れるエッセンスは、この完全競争と完全独占のスペクトルなので、まずはこの図を覚えておけばエッセンスは押さえることができます^^
差別化戦略などは言葉ではよく聞くとおもいますが、ここまで理解してからファイブフォース戦略や差別化戦略をしていかないと、「ただ差別化すればいい」として、的外れなことをする馬鹿な経営者や個人になりがちなので気を付けてください。
といっても、これだけの解説では腑に落ちないと思うので、ブートキャンプではさらにしっかりしたものがあるのですが、この記事の前半の幸福×経営だけで長くなってしまったので、ブログの方では余力があれば再度の解説にします。
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【参考書籍】
〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略 2,200円 Amazon |
[新版]競争戦略論II 2,750円 Amazon |
[新版]競争戦略論I 2,750円 Amazon |
競争の戦略 6,194円 Amazon |
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株式会社なかだ 代表取締役 中田真広