写真は、「手回し洗濯機(KAMOME HOME WASHER)」です。

 




 「カモメホーム洗濯機」という名称で販売されましたが、蓋を開けるときにポンと音がするので「ポン洗濯機」とか、ソ連の人工衛星「スプートニク1号」に似ていたので「スプートニク型」とも呼ばれました。

 

 アルミ製の球体の中に洗濯物と洗剤を入れ、お湯を入れ、蓋を閉めてハンドルを10~20秒回し混ぜ合わせると、お湯で暖まった空気が膨張して気圧が上がり、繊維の中まで洗剤が浸透します。

 

 蓋を開け一気に空気が入り込むと、洗濯物の繊維の奥に洗剤が入り込み汚れを落とします。

 

 その後 洗濯物を取り出しすすぎ 干します。一度でワイシャツが3枚ほど洗濯できます。

 

 昭和32年(1957年)に発売されましたが、電気洗濯機の普及により10年程で姿を消すことになります。