資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 東京都葛飾区東水元2丁目にある、南蔵院(なんぞういん)です。



  南蔵院は、南北朝時代の貞和4年(1348年)、林能法印によって隅田川の畔り、業平の郷に開山されました。

 本堂には釈迦如来を本尊として頂き、地蔵堂には大岡政談で知られるしばられ地蔵尊を祀り、太子堂には聖徳太子尊を安置して開山以来法脈を伝えること41世に及んでおります。

 

 在原業平が東下りの際、大川(隅田川)の水難者供養で、法華経を写経して塚に納めたと伝えられますが、その業平塚の傍らに創建されたのが南蔵院の始まりです。


 絵馬には、しばられ地蔵が描かれています。

 境内の地蔵堂には「しばられ地蔵尊」が安置されています。

 元禄14年の造立と伝えられ、文政寺社書上によると、「この地蔵尊は諸願成就、殊に難病平癒に霊験があり、信心の者が祈願するときは地蔵尊を縄で縛り、成就したときには縄を解くことから、しばられ地蔵と称した」と記されています。 現在、一般に盗難除けの地蔵尊として知られていますが、これは大岡政談の中の一説話として語られたことから始まります。

 

絵本:しばられたおじぞうさん(南蔵院さんのHPより)











 毎年、12月31日(大晦日)の夜、しばられ地蔵尊の縄解き供養が行われます。

 また、大晦日と元日には厄除けから縁結びまで、あらゆる願い事を結ぶ開運の縁起・「結びだるま市」が開かれます。