横雲(よこぐも)

 横に長くたなびく雲をイメージした作品です。鶴が羽を重ねて表裏、表裏とつながるところごなかなかの趣ですよね。





【狂歌】

 横雲の たなびく頃に夜這星(よばいほし) 待たるる 閨(ねや)に蟹の横這(よこばい)

 

〈注〉

「横雲」は明け方、東の空にたなびく雲を言う。

「夜這」は男が女の所に忍んで行くこと。

「夜這」は横に歩くこと。蟹の歩き方に例える。