資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。
岐阜県大垣市西外側町1丁目にある、大垣八幡神社(おおがきはちまんじんじゃ)です。

中世には大井荘と呼ばれ、東大寺領であったため、東大寺の鎮守を歓請して建てられた神社です。
毎年5月15日直前の土・日曜日には、大垣八幡神社の例祭として「大垣祭の軕(やま)行事」が行われており、平成27年に国の重要無形民族文化財に指定されています。大垣まつりは、江戸初期にまで遡り、藩主より拝領の三輌軕と、旧城下10か町の軕が賑やかに曳きだされます。


境内には自噴の井戸があり、絶えることなくこんこんと水が湧き出ています。大垣は昔から「水の都」と呼ばれ、多くの家庭には自噴井戸がありました。それに街のいたるところに水路があり、そこを清水が流れておりました。大垣は水とは切っても切れない関係にあり発展してまいりました。

絵馬は、新羅遠征に行く神功皇后と側近の武内宿禰に抱かれた赤子(後の応神天皇)が描かれた八幡絵馬です。

大垣八幡神社は、ご祭神に、応神天皇(おうじんてんのう) 神功皇后(じんぐうこうごう) 比咩大神(ひめおおかみ)をお祀りされています。
神功皇后が、臨月にも関わらず出兵して敵を降伏させたという故事から、安産・子育ての女神として多くの妊婦さんから信仰を集めています。


