資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。
三重県松阪市日野町にある、八雲神社(やくもじんじゃ)です。




貞観12年(870年)、諸国に疫病が流行した際に京都衹園社(現・八坂神社)から、全国の主要な土地に7座が勧請された一つが八雲神社です。
伊勢国代官・森田政直が悪疫退散を祈願し、同年6月14日松ヶ島(現・松阪市松ヶ島町)の弥勒院に勧請したと伝わります。
天正16年(1588年)、蒲生氏郷が松坂城を築城したとき、松ヶ島から現在の場所に移され、産土(うぶすな)神として祟敬され、長く「牛頭(ごづ)天王社」「松阪天王社」「衹園社」などと呼ばれていましたが、明治時代になって、法令で神社を名乗るように定められたので「八雲神社」と改められました。
写真は「蘇民将来の護符」です。ご祭神の須佐之男命は 首都・平安京の守護神として京都八坂神社に創祀されます。当時、多くの人命を奪う 流行病(はやりやまい) の原因は、疫病神の祟りとされており、毎年、梅雨の時期から真夏頃に訪れるこの災いを旧暦六月十五日を中心に 須佐之男命の優れて力強い神威によって 祓い清める疫病退散の神事を行います。この習わしが祇園御霊会=祇園祭の始とされています。
松阪祇園まつりは、初午(はつうま)大祭」(2月)、「氏郷(うじさと)祭り」(11月)と並ぶ松阪三大祭りのひとつで、毎年7月中旬に行われ、土曜日の宵宮,日曜日の本日としてそれぞれ盛大に行われます。
八雲神社(松阪市日野町)、松阪神社(同市殿町)、御厨(みくりや)神社(同市本町)の三社からみこしが繰り出し、市中心部の商店街などを勇壮に練り歩きます。

