大磯 虎ヶ雨


 この 大磯宿はひとつ前の平塚宿とわずか27町(約3km) ほどしか離れていません。

 そのため 両宿場の間では、客引き たち同士がライバル心を燃やしていました 。


 この図では、旅人たちが 雨の中 やっとこさ 宿にたどり着く様子が描かれています。

 

 大磯 は 伝説が多く 伝わる地でもありました。

 

 画中の瓢箪の形をした印の中に、白字で「虎ヶ雨」という 副題が書き込まれていますが、これは 「曽我物語」に登場する遊女 虎御前が、蘇我十郎との別れを嘆いて流した涙が5月28日に雨となって降るという伝説に因んだものです。

 

 (お断り 本文は㈱永谷園さんの東海道五拾三次カードからの引用です)