資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。



 紀の川市粉河にある、粉河寺(こかわでら)です。

 

 西国三十三所観音霊場第三番札所として、いまも多くの巡拝者が訪れています。

 

 最寄り駅はJR和歌山線・粉河駅。駅から山門までは、「とんまか通り」と呼ばれる典型的な門前町を形成しています。

 

 駅から約800メートルの道程で徒歩約15分。朱塗りの楼門が見えてきます。

 

 規模の大きい三間楼門で、和歌山県では、高野山・根来寺に次ぐ威容を誇ります。

 

 宝永4年(1706年)総欅造り。金剛力士は仏師春日の作と云われ、尊像の用材は桂の巨木を用いています。

 

 大門をくぐると、大小20有余の堂塔伽藍が建つ35,000坪の広大な境内地。本道まで約200mの石畳の参道が続きます。

 

 絵馬には、境内にある仏足跡(釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象としたもの)が描かれています。

 

 また、裏側には、御詠歌

「父母の 恵みも深き 粉河寺 ほとけの誓ひ たのもしの身や」

が書かれています。

 

 御詠歌(ごえいか)とは、お寺の歴史や由緒、仏さまの教えなどをわかりやすく伝えるために、「 五・七・五・七・七」の和歌にしたもので、お参りの際に唄われたりします。