資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。



 京都市北区紫野北舟岡町にある、建勲神社(たけいさおじんじゃ)です。

 

 建勲神社は、明治2年(1869年)明治天皇の下命により創建された神社で、織田信長公をお祀りされています。

 

 明治8年(1875年)に別格官幣社に列せられ、京都の船岡山に社地を賜りました。

 

 明治13年(1880年)、新たに社殿を造営し、嫡子 織田信忠卿を配祀し、明治43年(1910年)に山麓から山上へ社殿を移建し現在に至っています。

 

 船岡山は、玄武の小山として平安京造営の際に北の基点になったとされる小高い丘で、緑豊かな建勲神社の境内からは比叡山や大文字山(如意ヶ嶽)など東山三十六峰の眺望が楽しめます。

 

 建勲の神号は明治天皇が下賜され、正式には「たけいさおじんじゃ」といいますが、一般には「けんくんじんじゃ」「けんくんさん」として親しまれています。

 

 絵馬は、織田信長の名が刻まれた刀を描いた大願成就絵馬と、織田信長が桶狭間の戦いのときに着用していた鎧を描いた大願成就絵馬の2題です。

 

 毎年10月19日に行われる例祭の「船岡大祭」は、祭神・織田信長公の偉大な功勲を後世に伝えようと創建時から続く祭典です。

 

 信長公ゆかりの敦盛の舞や舞楽奉納があり、年により信長公ゆかりの宝物の公開や火縄銃の実射等の奉納が行われます。