資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 京都市東山区今熊野剣宮町にある、剣神社(つるぎじんじゃ)です。

 

 起源は明確ではありませんが、延暦13年(794年)桓武天皇による平安京遷都の際、王城鎮護の為に巽(東南)の方角に宝剣を埋めて造営されたと伝わります。

 

 また剣神社は、京都市東山区泉涌寺山内町にある真言宗泉涌寺派の総本山である泉涌寺(せんにゅうじ)の守護神だったとも言われています。

 

 応仁の乱(1467年(応仁元年)~1477年(文明9年))の兵火や1788年(天明8年)の天明の大火などによって焼失しましが、その後幾多の合祀を経て、

伊邪那岐命(いざなぎのみこと)

伊邪那美命(いざなみのみこと)

邇邇藝命(ににぎのみこと)

白山姫命(しらやまひめのみこと)

をお祀りするに至っています。

 

 絵馬は、阿吽形の口をした飛び魚が描かれた絵馬。

 

 剣神社には、願いが叶うまでは願掛けのために とび魚を食べない「トビウオ断ち」の習わしがあります。

 

 願いが叶えば再び参拝し、このトビウオ絵馬を奉納するのが習わしです。

 

 また11月上旬に行われる、三疳(みかん)封じ火焚祭があります。

 

 焼かれたみかんを食べると、夜泣き・ひきつけ・喘息・風邪の予防に効果あるといわれています。