資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

宮津市大垣にある、籠神社(このじんじゃ)です。
日本三景「天橋立」で有名な京都の丹後半島に鎮座する神社。
「元伊勢」や「伊勢神宮のふるさと」などと呼ばれる古社で、境内には神宮との深い結びつきを感じる箇所が複数あり、貴重な秘宝も受け継がれています。
籠(かご)と書いて「この」と読む神社名には、御祭神の彦火明命が、竹で編んだ竹船の籠に乗り海神の宮へ行かれたという故事に寄るものとなっています。
また“命を籠(こ)める”という意味の「籠(こ)」に、助詞の「の」を付けて「籠(この)」と呼ぶようになったとか。
絵馬には、ご祭神の豊受大神が古代丹後赤米を収穫される様子が描かれています。
丹後の地は京都府の中でも有数のお米の産地として知られ、その歴史は古く、神話の時代から日本の稲作発祥の地とも言われています。
平城京東北部の造酒司の井戸の排水溝から出土した木簡には、古代米である「赤米」を丹後から献上したと記されており、古くから交流があったことが伺えます。
