資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。



 東京都台東区千束3丁目にある、鷲神社(おおとりじんじゃ)です。

 

 天日鷲命(あめのひわしのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)を主祭神としてお祀りされています。

 

 天日鷲命は、諸国の土地を開き、開運、殖産、商賣繁昌に御神徳の高い神様としてこの地にお祀りされました。

 

 また、日本武尊が東夷征討の際、社に立ち寄られ戦勝を祈願し、志を遂げての帰途、社前の松に武具の「熊手」をかけて勝ち戦を祝い、お礼参りをされました。その日が11月酉の日であったので、この日を鷲神社例祭日と定めたのが酉の祭、「酉の市」です。この故事により日本武尊が併せ祭られ、御祭神の一柱となりました。

 

 江戸時代から鷲神社は、「鳥の社(とりのやしろ)」、また「御鳥(おとり)」といわれており、現在も鷲神社は「おとりさま」と一般に親しまれ崇敬を集めています。11月の例祭も現在は「酉の市」と広く知られていますが、正しくは「酉の祭(トリノマチ)」と呼ばれた神祭の日です。

 

 横幅の長い絵馬板には、酉の市の様子や特徴がうまく表されています。