資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

東京都北区岸町にある、王子稲荷神社(おうじいなりじんじゃ)です。
関東稲荷総社の格式を持ち、江戸時代より庶民に親しまれてきました。
大晦日、稲荷の使いである狐が、近くの榎の下で身なりを整え、この神社に初詣をするという言い伝えがあります。
年末には地元の方々の催す「王子狐の行列」が新しい風物詩となっています。
境内には「狐の穴跡」と呼ばれる、小さな祠と洞穴があります。
絵馬は、古くから狐が棲んでいたといわれる様子が描かれています。
古くはもっとたくさんの穴があったとされていて、現在では信仰の対象になっています。
また、神社は、東国三十三国稲荷総司との伝承を持ち、民話『王子の狐火』や落語『王子の狐』でも知られています。