東海道四日市宿資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

東京都渋谷区渋谷にある、金王八幡宮(こんのうはちまんぐう)です。
創建は、平安時代の寛治6年(1092年)平安末期の武将である河崎基家によって、渋谷八幡宮として建てられたのが始まり。
絵馬に描かれているのは、金王桜と名付けられた、長州緋桜の一種です。
金王桜は、鎌倉時代の武士「金王丸」に由来します。
渋谷に生まれた金王丸は、源義朝(源頼朝の父親)に仕え保元の乱に出陣。
平治の乱では敗れてしまった義朝の大事を常盤御前(源頼朝の母)に伝え、その後も息子である頼朝に仕えました。
そんな金王丸を頼朝は「その名を後世に残すべし」と厳命しました。
元々鎌倉の亀ヶ谷の屋敷に合った憂忘桜を、金王丸の故郷である渋谷の金王八幡宮に移して「金王桜」と名付けた由緒ある桜です。