タイトルのフレーズも、野村克也著「野村ノート」に記載されていた言葉である。

的を得た表現だと思う。



やはりどの世界でも一流の人は自分なりの哲学を持っていて、

道理を端的に表現する、洗練されたフレーズを持っている。




人間が、見聞きした情報を集めめて、「知識」を形成していく動物である限り、

獲得する情報に恣意的な加工がなされている可能性は大いにある。





先入観や固定観念は、時に相手の気分を害し、時にチャンスを失ってしまう事がある。




今の職場で、システム改善を伴う業務改善を提案した。

ちょうど社内でシステムトラブルがあり、

子会社のシステム担当者は忙しいに決まっている。落ち着くまで待った方がいいとアドバイスされた。




私は、どんなに忙しくてもお互いに”仕事”である限り、

また別会社である限り、それはこちらが気にする必要が無い事だし、

忙しい中でも落とし所を探って、提案をしてくるのがプロフェッショナルだと思っていたので、

まずはあいさつだけでもと先方に足を運んだ。




結局担当者はそのトラブルへの対処メンバーでなく、「お手すき」でいらっしゃった。





先入観をもったままであれば、いつ終わるかわからないトラブル対処にこちらが配慮し、

いつまで経っても改善が進まなかったかもしれない。





それは結果会社の損失につながっていたかも知れないのだ。




先入観・固定観念は常に疑ってかかり、

自分の目で確かめてから行動を決めることの大切さを実感する機会であった。