CwW余談・2~大輔さんが顔を出す | フィギュアスケート妄想・疾走者

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どこかの民族では、数の概念は「1、2、たくさん」しかなかったとかいう話を聞いたことがある。

一人でも、二人でも、大勢と組んでも、高橋大輔はかっこいい。

はい、余談2です。
会場にいないスケーターが、頭の中に出てきてしまう、というバカ話をやります。
で、CwW関連の記事は、これで終了の予定。

ええと、CwW関連だから羽生くん絡むかも、と記事を読みに来られている方もいるのかな?しかし、全然まったく関係ない話だから、読んだら拍子抜けすると思います。
そういう話だから、最後にしたんだよね。

演劇

CwW公演で、大輔さんが私の頭の中に出てきた最初。
それは佐野稔氏が氷の上に登場したときだった。
赤いスパンコールの燕尾服(?)の衣装で、いかにも「おお昭和!」という感じ。しかし静止ポーズそのものが、さすが、綺麗でね。
この瞬間、ふっと頭に浮かんだ。「大輔さんの63歳も、こんな感じに見事なポーズなのかしらん。」と。
いや本音を言うと「もっと素敵かも」なんて思ってしまった(まあ、ファンの贔屓目ということで)。

滑りはじめる佐野氏。
貴重だ、レアだ、と興奮して観てしまう。なんか滑りそのものがエンターティメント。

その一方で頭の隅で考え始める。
「ええと、大輔さんは今32歳だから、63歳になるのはあと31年後。」
「私が今〇〇歳だから、大輔さんが63歳で滑るとしたら、私は□□歳。うん、まだ生きている可能性はあるな。」
観たい~のである。そういう将来の大輔さん。

ふと隣の倉敷の友人のことを考える。
「ええと、羽生くんは今23歳だよね。つまりこの年齢になるのは40年後。」
「うーん、その年齢の羽生くんの滑りを観るのは、私と同い年の彼女には難しそうだな。」

なぜか、優越感。

佐野さんの演技が終わり、私を含めて皆、この年季の入った存在のレアさに感銘を受けたのか、盛大な拍手とスタンディングオベーションとなった。




で、ショーが終わった後この話をすると、倉敷の友人いわく。
「寿命は100歳まで伸びるという説があるから、大丈夫よ~。」とのこと。そう来たか。

まあそもそも、私と、同い年の彼女だから、今の寿命だと羽生くんの63歳を観るのが難しいというだけの話なのであって。
会場を埋める羽生くんのファンの中には、私たちより若い人もたくさんいる「筈」なのである。
つまらないことで優越感を持ってしまった…。
頭の大半が演技観る方に行ってたから、そういう客観的視点まで浮かばなかったという。

まあ一つだけ。
63歳の大輔さんの滑り、観られるものなら観たい!
これだけは確かだったりする。

マイク

もう一つ。
CwW公演二日目で羽生くんとトークした一人は、シェイ=リーン・ボーンだった。
で、羽生くんがシェイ=リーンに聞いたのである。
ジェフリー・バトルの場合、彼の選んだ曲をプログラムにしている。
けれど、シェイ=リーンの場合には、自分が選んだ曲を持ち込んでプログラムを作ってもらっている。
そのことについて、どう思っているか、ということを。

シェイ=リーンの回答。正確には覚えていない。
ただ確か「そういう、この曲をやりたいという選手のモチベーションは大事だと思うので、それを生かしたいと思います。」という内容だった筈。

で、これを聞いたとき。頭の中で叫んでた。

「シェイ=リーン!あのー…!」

大輔ファンなら知ってるよね。
シェイ=リーンは、大輔さんの意向を無視して自分の選んだ曲で振り付けていた、ということを。
確か「マンボ」のとき、大輔は「ジャズ」を希望していた、という噂を聞いてるんだけど…まあ、これは私がまだファンになる前の不正確な情報ではある。
で、次に、アメリカに行ってるとき、大輔さんは珍しく「この曲をやりたい」と持って行ったのに、それを無視して「ラクリモーサ」にしたとのこと。これはマスコミ情報を私自身がリアルタイムで読んだ。

いやあー、CwW公演会場で、唯一孤独を感じた瞬間だった。
「シェイ、よく言うなあ」と思いつつ、そんなことを考えてる人間はこの会場に私一人しかいないんだろうな、と思ってしまったのである。
冷静に考えれば「人を見て法を説け」に似たようなもの、という話に過ぎない。相手の気質や性格を考慮することを含めて振付だということなんだろう。

羽生くんの場合は彼がやりたいと思った曲がベスト。
大輔さんの場合は振付師がリードする方が望ましい場合がある。

それだけのことだとは思う。
実際、シェイ=リーンが振り付けた「マンボ」も「ラクリモーサ」も名作。そして「道化師」もある。
シェイ=リーンのやり方に文句がある大輔ファンなんて一人もいないんじゃないか?と思ってはいるんだけどね。

ただ、あの瞬間の「ここの人、誰も分からないだろうなー感」がちょっと強烈で。
このブログの読者なら、分かってくれる人もいるだろうなと思って、記事にしたんである。