【四大陸フィギュア】
高橋、気分一新の舞台でつまずく
2013.2.8 23:20
男子SPで転倒する高橋大輔=大阪市中央体育館
場内は最後まで“熱”を帯びてはくれなかった。新しい音楽と衣装でSPに挑んだ高橋は、動きを止めると苦笑した。「全然だめでした。体が自然に動かなかった」。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒するなど、最後までキレを欠いた。今季前半戦の「ロックンロールメドレー」は、演技構成点で「点が出ない」と感じていた。年明けからベートーベンのピアノ曲「月光」に変えて滑りを磨いてきたが、動きを体が覚えるには時間が短かった。「練習が足りなかった」と嘆いた。1年後に迫ったソチ五輪まで「できることはすべてしたい」という。初めてシーズン途中で曲を変えた挑戦は、強い意欲の表れでもある。フリーの「道化師」は今季初めから滑り込んできた。「攻めていきたい」。首位の羽生とは5・03点差。十分に射程圏だ。(榊輝朗)
【四大陸フィギュア】
羽生、1位スタートに「この位置がベスト」
2013.2.8 23:05
男子ショートプログラム 羽生結弦の演技=8日、大阪市中央体育館(撮影・山田喜貴)
自国開催、さらに演技直前までファンから名前を連呼される状況でも、羽生は落ち着いていた。冒頭の4回転ジャンプを難なく決めると、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も成功させて会場のボルテージをさらに上げる。直前に滑ったライバルの高橋が得点を伸ばせなかった中で出番を迎えたが、「まずは自分の演技」と集中力を切らさなかった。87.65点をマークして堂々のSPトップ。唯一悔やまれたのは、後半の連続3回転の失敗だった。最初のジャンプが1回転に終わり、「プログラムを見せることにこだわって、ジャンプの意識が散漫になってしまったかもしれない」と声を落とした。ただ、ジャンプよりも演技全体に意識を置くのは、さらなる進化への過程にある証。五輪代表枠がかかる3月の世界選手権を前に、より高みを目指すための課題が浮き彫りになったともいえる。実は、初優勝した昨年末の全日本選手権直後から体調不良に陥り、仙台市の実家に戻った年末年始は10日近くもリンクに立てなかった。練習を本格化させたのは1月中旬に練習拠点のカナダに戻ってから。短期間の調整を余儀なくされたのだが、「どんな状況でもベストを尽くす」と、精神面の強さも光った。「ミスして悔しい思いもある中で、1位になれた。この位置でフリーを迎えられるのはベスト」。好発進に笑みを浮かべ、初優勝を視界にとらえた。(田中充)
【四大陸フィギュア】
無良8位出遅れ「体が硬かった」
2013.2.8 22:57
男子ショートプログラム 無良崇人の演技=8日、大阪市中央体育館(撮影・山田喜貴)
無良は8位と出遅れた。冒頭の4回転-3回転の連続ジャンプの3回転で着氷に失敗。壁に近づきすぎた影響もあったが、「しっかりと着氷する意識があれば失敗しなかった。悔しい」とくちびるをかんだ。全日本選手権で3位に入った自信を胸に臨む大会。出だしでつまずき、「全体的に動きが硬かった。動揺もあった」と反省。SPとフリーの両方を高得点でそろえる目標はかなわなかったが、巻き返しに向け、「フリーは4回転をしっかりと決めたい」と誓った。
【アイスホッケー】
日本、スロバキアに敗れる 五輪懸けデンマーク戦へ 最終予選
2013.2.9 08:36
日本-スロバキア 第3ピリオド、シュートを放つ浮田(左)=ポプラト(共同)
アイスホッケー女子のソチ五輪最終予選第2日は8日、スロバキアのポプラトで行われ、世界ランキング11位の日本は延長、ゲームウイニングショット(GWS)の末、同7位のスロバキアに0-1で敗れた。勝ち点を1つ増やして4とした日本は、最終日の10日に勝ち点5で首位のデンマークと対戦し、勝者が五輪切符を獲得する。 日本は終始相手を圧倒したが、5分の延長でも得点を奪えなかった。GWSは日本が4人連続で外し、スロバキアの4人目に決められた。
世界19位のデンマークはGWSの末に同10位のノルウェーを下した。(共同)
【ジャンプW杯】
強風で1回目から競技やり直し 女子蔵王大会
2013.2.9 12:58
W杯ジャンプ女子蔵王大会個人第11戦で、公式練習を行う高梨沙羅=9日、山形・蔵王(大里直也撮影)
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子蔵王大会は9日、山形市蔵王(HS100メートル、K点90メートル)で個人第11戦を開始したが、風の影響で全選手が終了できずに中断され、午後1時半に1回目からやり直すことになった。総合首位の高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)や昨季総合女王のサラ・ヘンドリクソン(米国)のほか、日本勢は伊藤有希(北海道・下川商高)平山友梨香(北翔大ク)渡瀬あゆみ(サッポロスキッド)小浅星子、茂野美咲、竹田歩佳(以上ライズ)松橋亜希(東海大)葛西賀子(日本空調)が出場する。
ヘフルリーシュが逆転V
2013年 02月 8日 23:58
アルペンスキーの世界選手権第3日は8日、オーストリアのシュラートミングで女子スーパー複合を行い、2010年バンクーバー冬季五輪金メダリストのマリア・ヘフルリーシュ(ドイツ)が前半滑降4位から後半回転で逆転し、合計タイム2分39秒92で優勝した。世界選手権では09年大会の回転に続く2勝目。5日のスーパー大回転を制したティナ・マゼ(スロベニア)が0秒46差の2位。(共同)
ショートW杯、桜井らが準決勝へ
2013年 02月 9日 11:40
スピードスケート・ショートトラックのワールドカップ(W杯)最終戦は8日、ドイツのドレスデンで予選を行い、今大会2戦を実施する1500メートルで女子の桜井美馬(早大)と男子の渡辺啓太(阪南大)が2戦とも準決勝進出を決めた。男子の高御堂雄三(トヨタ自動車)は9日の準決勝、上村大輔(大経大氷友会)と女子の斉藤仁美(神奈川大)は10日の準決勝に進んだ。(共同)
【スノボ】
女子の竹内は15位 W杯
2013.2.9 00:22
スノーボードのワールドカップ(W杯)は8日、スロベニアのログラでパラレル大回転を行い、女子の竹内智香(広島ガス)が上位16人による決勝トーナメントに進んだが、1回戦で敗れて15位に終わった。エカテリーナ・ツジゲシェワ(ロシア)が通算11勝目となる今季初勝利を挙げた。男子は斯波正樹(山形蔵王ク)と白川尊則(アイクレス)が予選落ちし、ローラント・フィシュナラー(イタリア)が今季初勝利、通算8勝目をマークした。(共同)





