2012年2月5日 08:00 (サンケイスポーツ)
昨年とは違う!渡辺謙が虎・和田監督を絶賛
$とっちゃんのブログ
渡辺謙(左)が、久々の再会となった和田監督と期待を込めた熱い握手 (サンケイスポーツ)
 阪神春季キャンプ(4日、宜野座)11日公開の映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(瀧本智行監督)に主演する俳優、渡辺謙(52)が4日、阪神のキャンプ地、沖縄・宜野座で和田豊監督(49)を絶賛した。熱烈な虎党の世界的映画スターは「論理的にも、精神的にも引っ張るプロジェクトリーダーとしてのバランス感覚を持っている」。新・虎将のキャンプでのタクトを見て、7年ぶりの優勝への期待感を口にした。
 世界を代表するムービースターが和田阪神の応援に2日連続で駆けつけた。熱狂的虎党の渡辺謙が、リーグ制覇を願う熱きコメントの数々を発信した。「シーズンを最後まで諦めずに戦ってほしいとか、そういうレベルじゃない。和田さんは論理的にも、精神的にも引っ張るプロジェクトリーダーとしてのバランス感覚を持っている」
 読売テレビ系「ミヤネ屋」の収録(6日放送分)で訪れたが、新指揮官のグラウンド上での動き、選手に声をかけるタイミングや表情から感じ取った。いいチームを作ることは、いい映画を製作していくことと重なってみえたようだ。
 昨季4位の低迷には、愛するがゆえ、厳しい意見も述べてきた。ハリウッド俳優といえど、タテジマに胸を熱くする。日々の結果に一喜一憂するからこそ、歯がゆい思いをしてきた。「ベテランたちが順調な調整を送っているけど、突き上げる若手が出てきてほしい」。新監督のもと、“新鮮力”を見たいというファンの切なる思いも代弁した。
 自身は、11日公開の映画「はやぶさ 遥かなる帰還」に主演。ハヤブサといえば、同じ「隼」の字を名前にもつD1位・伊藤隼太外野手(慶大)がいる。「僕らは(映画でヒットを)飛ばしますよ! ハヤタ、ついてこい!! という感じかな」ルーキーに励ましのコメントを残しつつ、現実的な助言もした。「先輩の中から、何か(技術や考え方を)盗んでいくしかない。いい左バッターがたくさんいる。参考にやっていってほしい。アマチュアからプロへの壁を乗り越えようとしている途中。今はたぶん苦しいと思うけど、1軍に残ってほしい」金本、桧山らチームを支え長年の間、プロで生き抜いてきたお手本が近くにいる。その姿から吸収してほしいと願いを込めた。映画の封切りを控え、忙しくなる前のスケジュールの合間を縫って足を運んだ宜野座。ありったけの思いを伝え、沖縄を後にした。


2012年2月5日 08:00 (サンケイスポーツ)
虎・ブラ、豪快15発ショー!ブンブン丸宣言
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フリー打撃でサク越え15発を放ったブラゼル。目標は2シーズン前の47発だ (サンケイスポーツ)
 阪神春季キャンプ(4日、宜野座)47発、再現シマス! 阪神のクレイグ・ブラゼル内野手(31)がフリー打撃で55スイング中、15本のサク越え。昨季はわずか16本塁打に終わったが、リーグ2位の47本塁打を放った2010年の成績を目標に掲げた。和田豊監督(49)も改めて“ブンブン丸”を厳命。豪快な放物線が帰ってくる!
 今キャンプ最多の4500人が詰めかけた虎党に、長距離砲復活を見せつけた。マスコットバットと試合用バットを使い分けて15発。片岡打撃コーチと復活を約束した。「きょう、ちょうど、片岡コーチと『2年前の成績を目指す』といっていたんだ。昨年は打撃に関して、そこまで悪い成績とは思わないけど、打点と本塁打が少なかったからね」中堅から右方向へ、55スイング。最初は軽く流していたため、時間がたてばたつほど放物線の数は増えていった。打撃ケージ付近では濃密な会話が繰り広げられていた。
 昨季はわずか16本塁打に終わった。一昨年の47本塁打(リーグ2位。1位は巨人・ラミレスの49本)から大激減。打点も「117」から「69」と落ち込んだ。原因のひとつは、飛ばないとされる統一球の導入。勝利を最優先させる男はチームバッティングに徹した結果、フォームを崩した。オフには下半身強化やヨガにも取り組み、自身最高の107キロで再来日した。練習はウソをつかない。2日ぶりの屋外で球場を震かんさせた。和田監督もうれしい注文だ。「こちらからしたら、昨年の本塁打数は物足りないし、あんなもんじゃない。(2010年は)47、48発ぐらいだったかな…。それに近いような、やっぱり30(本)とか40(本)とか、そういうところを目指してほしい」
 指揮官は、あえて7番での起用も思い描いている。つまりはダブルクリーンアップ。その上で明確なポイントを示した。「2ストライク以降から変われる選手。それまでは彼の持ち味のバッティングをしてほしいね」追い込まれても軽打はできる。だから、それまでは“ブンブン丸”でいい。相手投手にとって、それが恐怖。自らキバを納める必要は全くない。ブラゼルは「ここまでは、いい練習ができている」と力こぶを作った。第2クール中には、大の仲良しでもあるマートンが合流する。エンジンをさらにふかす算段だ。


2012年2月5日 08:00 (サンケイスポーツ)
虎・金本10発!勝負の1年も右肩順調
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今キャンプで初の屋外フリー打撃に臨んだ金本。10本のサク越えで順調さをみせつけた(撮影・森田達也) (サンケイスポーツ)
 阪神春季キャンプ(4日、宜野座)これぞアニキだ! 右肩痛からの復活を期す阪神・金本知憲外野手(43)が過去4年で最速となる屋外でのフリー打撃に初合流。10本のサク越えを放ち、順調な回復ぶりを見せた。「2年間かなりチームに迷惑をかけてきたので、何とか少しでも取り返したい」という“鉄の誓い”に、ライバル球団の007も警戒を強めた。
 初の週末を迎えた宜野座で、今キャンプ最多の4500人の観衆がどよめいた。4日目にして早くも聞こえた心地よい打球音。高く弧を描いた打球が次々とフェンスを越えていく。金本が今キャンプ初めての屋外フリー打撃。その打球はなによりも雄弁だった。「肩の状態としては60から70点くらい。肩の状態にしては、振れたほうだと思います。監督、コーチの方にどれだけ振れるのか(見せる)というのがポイントだったと思う。そこを意識してやりました」合計50スイングで10本のオーバーフェンス。「そんなに入りました? 打球を見る余裕はなかったです」。第1クールで屋外フリー打撃に挑んだのは2007年以来、5年ぶり。右肩のけがから再起を期す今季。まるでルーキーがアピールするように無心にバットを振った。
 そんな鉄人の打撃に、中日・佐藤スコアラーは「右手1本でフォロースルーも取れている。しかも(試合用より重い)マスコットバットを強く振れている。昨年と同じ攻め方をしていたら、やられる」。ハイペース調整に危機感を抱くほどだ。左腕の多田打撃投手相手には24スイングで9本。右腕の渡辺打撃投手からは左翼方向への強打を意図したこともあり26スイングで1本だったが、ケージ裏で4番・新井が見つめる中、圧巻の内容だった。「背番号25と違って12月、1月と自覚を持って練習をしてきたつもりなので、仕上がりは意識して早くつくったので、これくらいは普通です」 リハビリ兼トレーニングに明け暮れたオフ。誰よりも自信を持ち、“新井イジリ”もバネとする。「彼(新井)は僕より打って、(本塁打&打点の)2冠王宣言してる。まぁ、彼より打つと、僕がホームラン王になってしまうのでね。だから、きょう僕が『(右肩の)痛みがない』と言うと、すごく彼は残念に思ったのではないでしょうか」過去2年は右肩の故障で結果を残せなかった。進退をかける今季の意味は、本人が一番理解している。第2クール(7~9日)からはシートノックにも入る。和田監督も「開幕にきっちりと間に合わせてくれる選手なんで、まったく心配はしていません」と信頼を寄せる。
 「今年にかけるとか自分がどうこうと思わないですけど、2年間かなりチームに迷惑をかけてきたので何とか少しでも取り返したい。そっちの気持ちの方が強いですね」鳥谷が野手キャプテンとして中心に座り、ブラゼルも豪快な放物線を描き始めた。そろい踏みなら、怖いものなし。1軍スタートしたD1位・伊藤隼太外野手(慶大)の“高い壁”にもなってみせる。21年目を迎える男のリベンジ。7年ぶりの優勝が、なによりの報いとなる。


2012年2月5日 11:58 (サンケイスポーツ)
楽天・上園、ローテ入りへ100球投!
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阪神から移籍した上園の力強い投球に星野監督は思わずにんまり(撮影・斎藤浩一) (サンケイスポーツ)
 新戦力が猛アピールだ!! 昨オフに阪神からトレードで加入した楽天・上園啓史投手(27)が沖縄・久米島キャンプの4日、4度目のブルペン入り。先発ローテ入りを狙う右腕の力強いストレートに、星野仙一監督(65)も思わずうなった。
 熱い思いを指先に込めた。昨年12月に阪神からトレードで加入した上園が、4日連続でブルペン入り。ジャスト100球の力強い投球を披露した。「毎日、毎日をガムシャラにやっている。きょうはだいぶ、いいボールが増えてきたし、その確率も高くなってきた」過去3度のブルペンはしっくりときていない様子だったが、キャンプ4日目でようやく笑みがこぼれた。崩れかけていた投球フォームも、佐藤投手コーチの熱血指導で球威が蘇ってきた。
 背負うものが違う。2007年に8勝を挙げてセ新人王に輝いた27歳も昨年はプロ5年目で初めて1軍登板なし。そしてトレード放出となり、屈辱に耐えるばかりの一年だった。新天地では、野球人生を懸けて、練習に没頭している。たとえブルペンでも気迫を前面に押し出して投げる右腕に星野監督も「上園はいい球を放っとる。ほめすぎたらアカンけど、でかい2人(井坂、戸村)もうかうかしておられんぞ」と目を細めた。「去年はずっと悔しい思いだった。見返してやりたい気持ちはあります」。目指すは、慣れ親しんだ甲子園の先発マウンド。開幕ローテをつかみ、堂々と聖地に凱旋(がいせん)するつもりだ。