夢へ一段一段、31校対戦決定 南・北北海道大会
2011年7月8日10時48分
北北海道大会組み合わせ
南北海道大会組み合わせ
南・北北海道大会の組み合わせ抽選会が7日、南は札幌市で、北は旭川市であり、南大会15校、北大会16校の出場31校の対戦相手が決まった。夏の甲子園を目指す戦いは北大会は16日から旭川スタルヒン球場で、南大会は18日から札幌円山球場で開幕する。順調に進めば北が22日、南は24日に優勝校が決まる。両大会の見どころや選手宣誓が決まった知内と遠軽の両主将を紹介する。
■白樺学園VS.旭川南は好カード
Aゾーン(やぐらの上側)は5度目の甲子園出場を目指す駒大岩見沢を軸とした展開となりそうだ。春の道大会で打線が低迷した駒岩だが、夏の地区大会3試合で伝統のヒグマ打線が復調。初出場の帯広緑陽の主戦、右横手の大和田との対戦で力が問われる。
昨年の代表校・旭川実を破って北大会に進んだ旭川工は稚内と対戦する。強力打線同士の遠軽と広尾の対戦も好カードだ。
Bゾーン(やぐらの下側)では、春の道大会の準決勝で対戦した白樺学園と旭川南が初戦でぶつかる。春は白樺が10―1と大差をつけたが、旭川南の主戦斎藤は「次は1番バッターから抑える」と再戦に期す。旭南打線も須貝を中心に好調で好試合が期待される。
44年ぶり出場の旭川西は好投手広川を擁する稚内大谷と。女満別・二階堂誠、釧路工・大井の好投手同士の投げ合いも注目される。
■函館大有斗が東海大四と激突
開幕試合に春季道大会優勝の函館大有斗が登場する。安定感を増した左腕堤口と、強打を誇る東海大四打線との激突となる。その勝者は唯一2回戦からのくじを引いた北海とあたる。今春選抜8強の北海は2年生エース玉熊を擁し、夏の地区大会でも4番川越を中心に打線は好調だ。
Bゾーン(やぐらの下側)は札幌南―北海道栄が好カード。春の道大会では北海道栄が辛勝した。札幌南の右腕大間と北海道栄の左腕若林の投げ合いが注目される。2年連続出場の札幌光星は、毎年夏に照準を合わせてくる強豪札幌第一との「札幌対決」となる。
昨夏の代表校北照は駒大苫小牧と対戦する。北照は昨年のチームのような投打の大黒柱は不在だが走攻守のバランスがいい。対する駒苫は、初の全国制覇時(2004年)に主将だった佐々木孝介監督が率いて「復活」を目指す。
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【選手宣誓、思い語る】
■「心に残る言葉を探します」 遠軽・岡崎主将
選手宣誓の抽選で、7番目で引き当てた遠軽の岡崎俊規主将(3年)。「当たるとは思わなかったので正直驚きました」。野球を始めたのは小学校低学年だが、選手宣誓は初めて。人前に出るのはあまり得意ではないという。「今から緊張していますが、選ばれたからには一生懸命やりたい。格好いいというより、みんなの心に残る言葉をまずは自分で探し、それから先生方に相談します」
■地区大会に続いての大役 知内・岡本主将
4年ぶり13回目の南大会出場となる知内の岡本遼太郎主将(3年)は、6月25日の函館地区大会に続いて2度目の選手宣誓をすることになった。「まさかまた引くとは……」と苦笑い。
地区大会の宣誓では東日本大震災にも触れ、野球が出来ることへの感謝の思いを込めたという。「少し言葉を変えないと。絶対緊張するとは思うけど、堂々と宣誓できたらいいなと思います」


