ザック指名!好守の切り替え「長友スイッチ」
(サンケイスポーツ - 06月06日 08:13)

戦術を確認する長友(左)と内田。両サイドはまかせろ!
サッカー・日本代表合宿(5日、横浜市内)DF長友佑都(24)=インテル・ミラノ=が、左サイドの「攻守のスイッチ」を任された。
守備モード⇔攻撃モード…。ザックジャパンの攻守をつかさどるのは、『長友スイッチ』だ。
「僕がスイッチを入れないと。僕の動きで全体の流れが決まるからね」。この日の練習中には自らザッケローニ監督に手を挙げ、問題提起。3-4-3布陣で相手に押し込まれた場合、両サイドが下がって「5バック」となるやむを得ないケースを確認した。同時に攻撃では、「(左の長友サイドに)ボールが入ったら構わず上がっていけ」と全権を託された。
後半22分から出場した1日のペルー戦では、左サイドでボールを持つたびに大歓声を浴びた。「期待されているのを感じる。成長した攻撃の部分を見せていきたい」と長友。インテルの同僚、カメルーン代表FWエトー、ブラジル代表DFマイコンらの名前を挙げ「練習のなかでも教えてもらったり、勉強になっていることが多い」と成長を実感している。
「攻撃面でいいチームの状態を見せていかないと」と長友。チェコ戦が行われる日産スタジアムは最大30%カットの節電モードだが、長友スイッチはフルパワーで攻撃モードに切り替わる。
本田が宣言 チェコ戦もW杯予選も「必勝」
(日刊スポーツ - 06月06日 10:10)

ミニゲームで、シュートを外し絶叫して悔しがる本田(撮影・栗山尚久)
視線は既に14年W杯ブラジル大会へ。日本代表FW本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が、7日のチェコ戦(日産ス)はもちろんのこと、9月から始まるW杯アジア3次予選も「必勝」を宣言した。今合宿では3-4-3の新システムの習熟に取り組んでいるが、完成となるのはまだ先。現時点では稚拙な部分もあるが、最終的な目標のために目先のことでは揺るがない、強い信念をのぞかせた。 本田の瞳がぎらついた。ややあごを引き、上目遣いをするように切り出した。日本にとって何が必要か、との質問に「それは予選に勝つためですか」と質問の意図を尋ねた。本田の答えは強がりでもなく、心からの思いだった。「W杯予選に勝つのは当たり前。先のことを考えないと」。目先のことにこだわるなと言わんばかりの口調だった。 時間が必要なことは承知している。ザッケローニ監督が考える3-4-3の布陣は新しいチャレンジだ。本田は「ちぐはぐした部分はあるけど準備期間ととらえている」と話した。この日の練習では右ウイングに入り状況に応じてサイド、中央へと動きボールを要求した。 1トップに入ったFW興梠にはパスの受け方を指示するなどチーム力アップへ声を出し続ける。「うまくいかないのは反省している。新しいことを始めたばかりで時間が必要」と主力としての責任も感じていた。
1日のペルー戦(0-0)を終え「個」のレベルアップが必要だと実感した。個人の能力を上げるためには、強い意志と時間が必要になる。「1週間や2週間では個人の力は伸びない」。今後への課題としつつ、直前に迫った試合には連係の質を上げることに力を注いだ。ボランチからの押し上げだけではなく、3トップが良い形でボールを奪えれば効率のいい攻撃につながる。
チェコ戦は「圧勝したい」と発言した。7月の南米選手権を辞退したため、W杯予選まで2試合を残すのみ。「絶対に大事な試合」と勝利への思いを強くしている。世界を代表するGKチェフが相手。強豪とはいえ腰が引けることはない。「自分たちがどれだけやれるか」が焦点。チェコ戦の勝利は、本田が見据えるW杯本大会という目標への譲れない結果だ。1年前のW杯南アフリカ大会と同じく、全身から緊迫感をみなぎらせた。
長谷部が本田を後押し「勝つのは当然」
(日刊スポーツ - 06月06日 10:10)

日本代表MF長谷部誠(27=ウォルフスブルク)が本田の考えを後押しした。9月からの、W杯アジア3次予選について「勝つのは当然。簡単な相手ではないが僕らも成長していると思う」と話した。練習では、右サイドとの連係で相手守備の裏に飛び出すなど、ボランチからの攻撃参加を意識していた。新たに取り組んでいる布陣については「相手がどう守るかによって戦術は変わる。次のレベルに行くには自分たちで考えないと」とも話した。
李チェコ戦での先発濃厚 海外アピールだ
(日刊スポーツ - 06月06日 10:10)

居残りで黙々とシュート練習をする李。後方は宇佐美(撮影・栗山尚久)
アジア杯決勝で決勝点を挙げた日本代表FW李忠成(25=広島)が、代表初先発で欧州移籍実現に導くゴールを狙う。主力FW前田が別メニュー調整のため、7日チェコ戦は先発が濃厚。「先発したいというのはある。海外に行けるようにアピールしたい」と意気込んだ。 素直な胸の内を打ち明けた。「周りのみんなも海外でやっているし、行きたい気持ちはある」。北京五輪のチームメートだったDF長友、内田、FW本田らは欧州のトップレベルで活躍。広島との契約はまだ残るが、「同僚」の輝きが刺激にならないはずはない。
チェコ戦で代表初先発が実現すれば、当然ゴールの可能性は広がる。世界的GKチェフからゴールを奪えば、絶好のアピールになることは間違いない。「自分のプレーができればゴールは取れると思う」と気持ちを込めた。 3-4-3のFWの中央でプレーすることが決定的。「(僕のポジションは)サポートの人数が少ないので、キープする時間が増えるとは思う。そこは難しい。でも、日本のサッカーができれば大丈夫」。ザックジャパン経由で欧州へ-。目標達成への第1歩を横浜の地にしるす。【菅家大輔】