こんばんは。

 

28日に競馬を残しますが、その日が休みになることは病気か身内に不幸が無い限り、リタイアまで来ない訳で、いつまでもこの日、有馬記念が気分的には最終日です。

 

昨日も書きましたが、有難いことに、明日はお誘いを受けて急遽現地観戦が決定。

昨日は通院で少しだけ外出しましたが、それ以外は体調優先で引き籠っていた甲斐がありました(笑)

 

私が現地で初めて観た有馬記念は、「最後は最強の2頭!!」のスペシャルウィークVSグラスワンダーの1999年。

15万人近くの入場者数の中、秋2冠本命を打ったスペシャルウィークの単勝を握りしめ、幻のウイニングランに酔いしれたのが、もう四半世紀前になります。

 

ご存じのとおり、有馬記念は、世界で1番馬券が売れるレース。

サクラローレルの勝った1996年の875億104万2400円を頂点に減少傾向が10年以上続き、東日本大震災が有った2011年が377億5975万6900円、そしてその翌年の2012年が333億0182万3800円と、僅か15年で全盛期の半分以下に落ち込みました。

 

それぞれ、オルフェーヴル、ゴールドシップというスターホースが勝っている中ですので、今のファンはにわかに信じられないかもしれませんが、私の競馬人生の序盤半分は、地方競馬が次々に廃止されるなど、ずっと衰退する姿を見続け、体感し続けましたし、一口を始めた2008年は、明らかに馬余り状態の中、レースの賞金面も苦しく、日本経済の行く末と連動して、正直、業界的にも先が見通せない状況だったと思います。

 

ただ、その2012年を底に、この10年は右肩上がりに売り上げも回復。

コロナ前の2019年は468億8971万4600円、コロナ禍のエンタメ需要とウマ娘効果で更に売り上げは加速度的に増え、2022年は久々の500億円越え、521億5504万6600円となりました。

 

それに連動し、1999年の有馬記念1着賞金は1億3200万円でしたが、2023年は何と5億円。

高額レースの賞金増を下支えするのは、間違いなくG1競走の売り上げ増、その根幹となる有馬記念の売り上げであることは間違いなく、我々が競馬コンテンツを楽しめるのも、一口で割合は少ないですが、しっかりその賞金の恩恵を享受できるのも、全て馬券売り上げがあってこそ。

 

私自身、若い頃は、まだ学生の馬券購入が法律で禁止されていましたから、競馬のスポーツ面の素晴らしさを謳っていましたが、特に一口を始めてからは、自分の趣味を長く楽しむ為にも、どれだけ馬券売り上げが高止まりするかという1点を、最近は最も意識しています。

 

なので、モバイルコンテンツを中心に、たとえ少額でも、競馬新聞片手に(コンテンツを支える意味ではこれが凄く大事)、ワイワイしている姿を見るのは凄く微笑ましく、一方、競馬場に来ても、ライブ感覚で応援する馬の単勝100円すら落とさない層に対しては、正直面白くはない気持ちになったりもします。

 

何度かここでも書いていますが、過去の偉人の言葉を借りて、馬券を購入する行為は、馬主の代理行為、競馬の醍醐味です。

JRAの売り上げ回復とは真逆で、家計の可処分所得が減少する一方の苦しい状況でありますが、競馬に少しでも興味が有る方々には、是非、有馬記念だけでも、宝くじ感じでも良いので、馬券を買って欲しいなと思います、この文化が未来永劫に続くためにも。

 

これを書いているのも、世界、特にアジアの競馬事情は大変厳しく、今年に入ってからも、シンガポールの競馬廃止が決定しましたし、マカオも近々廃止になる噂が途切れません。

 

あの、日本に次いで売り上げの高い香港でさえも、国内売り上げは、2桁パーセントで減少し、国外からの売り上げで何とか均衡を保っているものの、内政次第では、その存在が危うくなるリスクを孕んでいる状況。

 

日本も、昨年辺りでの頭打ち傾向が見えているだけに、オンライン系のギャンブル系の規制緩和が進めば、一気にオワコン化するリスクは十分孕んでいることを念頭に、敢えて長々と書かせていただきました。

 

話を戻しましょう。

この写真は、いつの有馬記念の写真かお分かりになりますでしょうか。

 

 

 

 

これは2020年、僅か3,187人の観客しか入れなかった(入れなかった)あの年です。

2019年が90,374人だったので、一気に1/30に減り、私は運良く中に入ることが出来ましたが、アルコール禁止、声出し禁止の厳戒態勢の中のグランプリ、私は一生忘れないと思います。
 

徐々に客足を戻すことが出来つつ有り、2022年は39,670人まで、入場制限か緩和されました。

 

 

 

立ち見は立錐の余地が無い程に見えますが、それでも、私が初めて観た時に比べると、1/3以下。

今年は更に制限が解除され、5万人までは堅いと思っていますが、この雑踏有っての有馬記念。

 

普段の隣の親父との小銭の奪い合いから、大枚を奪いになるこのレースの空気感が溜まらなく好きなので、私も明日は1年で1番の高い入場料を払って、この1戦を楽しみたいと思います。

 

長くなり、私自身もここまでで大満足ですが(笑)

予想に入りましょう。

 

68回目を迎える今年の有馬記念。

 

今年は暖冬の影響で芝の状態が非常に良く、先週も9月開催かという程の緑が眩しいターフでしたが、流石に今週は気温が下がり、時計こそ速いものの、いつもの冬の中山の馬場になってきました。

 

そして68回目にして、今年は数点、異例の中で行われることになります。

それは、ファン投票1、2番人気馬(イクイノックス、リバティアイランド)が不在だということ。

 

特に平成も後半になると、有力馬の距離適性が中距離シフトして行き、ファン投票上位馬がジャパンカップを最後に年内休養に入るケースや、香港遠征に行くケースが非常に多かったので、寧ろ日常茶飯かと思いましたが、意外にも今年が初めてだそうです。

 

そんな中ですから、馬券も人気が割れるのは当然、データがとれる1986年以降初めて、単勝オッズ1桁の馬が7頭もいる中で行われることになると思いますし、牝馬が6頭も出る有馬記念というのも、こちらはデータをとっていませんが、初めてのことではないでしょうか。

 

特に牝馬については、最近こそ、リスグラシュー、クロノジェネシス、サラキア等の好走が目立ちますが、2008年にダイワスカーレットが勝つまで、実に37年もの間、牝馬が有馬記念を勝っていませんでしたし、いくら牝馬優勢の時代でも、中山2500mというタフなコース、エリ女ですら2200mでの施行ということに鑑みると、これだけの頭数が揃うのは本当に珍しいことだと思います。

 

異例尽くしの有馬記念。

私の印は、以下のとおりです。

 

★第68回有馬記念

◎スルーセブンシーズ

○スターズオンアース

▲ジャスティンパレス

△ソールオリエンス

×タスティエーラ、ライラック、ドウデュース

 

キタサンブラックが活躍していた頃を最後に、有馬記念は差し、追い込み馬圧倒的有利なレースに変容しています。

 

最も売れるレースが「枠順競馬」と揶揄されて久しいですが、先行天国だったあの頃に比べると、随分正常な状態に戻って来ている印象が有るなと、過去20年程のレースを見返しながら感じているところです。

 

要因いついては、改修後の2014年以降というのが1つのポイントでもあるように思えますが、個人的には、やはり日本競馬の中距離、マイルシフトが要因でしょう。

 

サクラローレルやテイエムオペラオーなどの、中距離もこなせるステイヤーから、イクイノックス、エフフォーリア、クロノジェネシス、リスグラシューなど、1800mでもハイパフォーマンスを魅せられる様な中距離馬が距離延長をこなす時代に、確実に変遷してきています。

 

では、タイトルホルダーの様に強いステイヤーが逃げればどうかという論点については、今のトレンドが、20年前の上がり3F勝負型から、4F、5Fのハイラップ型に変遷してきていますから、どうしてもコーナーで加速出来ない中山の内回りにおいて、それを6回回らなければならない競馬では、自ずと、差し、追い込み馬が有利になってきていると思っています。

 

その流れに逆らうように、昨年はタイトルホルダーに本命を打ちましたが、イクイノックスのひと捲りにあっさり敗北、寒風吹きすさぶ中、時代の流れを強く感じた1日でありました。

 

このレースで引退となるタイトルホルダーは、ハイラップの逃げを宣言していますが、同じくハイラップで行くしかないアイアンバローズの存在がどうしても邪魔になりますし、凱旋門賞遠征以来、速い馬場への対応が厳しくなっている面が否めないことから、数々の大きな馬券を取らせてくれた馬ですが、ここは無印にします。

 

本命は、宝塚記念でも対抗印を打ったスルーセブンシーズ。

8枠15番には、鞍上同様頭を抱えましたが、その外にルメール騎手のスターズが入ったことで、状況は一変。

 

近年先行馬壊滅の中、フィエールマンで、唯一好位で残しているのがルメール騎手。

コーナーロスの多いこのコースにあって、2周目の2コーナーからの動きを熟知している騎手の馬の後ろを取りやすいということは、池添騎手にとって、この上ない幸運でしょう。

 

早目に動きたい、タスティエーラも外を引きましたから、3コーナーからレースが大きく動くことは必至。

 

そうなると、中山で全て馬券圏内、状態一息とは言え、今年イクイノックスを唯一追い詰めた存在として、初志貫徹で、スルーセブンシーズから心中します。

 

ちなみに、中山大障害でステイゴールドのJRA重賞18年連続勝利の夢は途切れましたが、それを阻止したのは、仔のゴールドシップの産駒。

そして、明日は、同じくその仔のドリームジャーニー産駒が…というのも、綺麗なストーリーでしょう。

 

オカルト的には、大谷翔平、山本由伸と、前代未聞の大型契約が続いた「ド」リーム「ジャー」ニー産駒という、半ば強引な当てはめも踏まえて。

 

スターズオンアースは、有馬記念と同様かそれ以上に厳しい、オークスの大外枠をこなした馬、母系のモンズンが揉まれる競馬が苦手だけに、中途半端にインに入るくらいなら、この枠の方が腹は括りやすいのではないでしょうか。

1番人気馬を含め、いくらでも選択肢のある中で、ルメール騎手が同馬を選んだというのも、個人的には印を打つのに非常に大きなファクターです。

 

馬券の軸という点では、今年のジャスティンパレスは最適で、単勝1番人気も頷けます。

タイトルホルダーを降り、ソールオリエンスを降ろされても、1番人気馬に乗れるという武史騎手の引きの良さは無視できないですし、彼自身も、絶対奪取を宣言した、関東リーディングを手中に抑えましたから、ここで大仕事を果たす姿も十分想像出来ます。

 

昨年は、このコースで絶対にやっていけない、埒沿いの進路で3コーナーからの仕掛けでしたので、ノーカウントで良いでしょう。

 

ジャッジが難しい3歳牡馬2頭については、どちらも抑えますが、世代レベルを考えると、抑えの域は脱せず、どちらを上に取るかという点でも、皐月賞馬のソールオリエンスを上に取ります。

 

ダービー馬の有馬記念勝ちは、近年ではオルフェーヴルしか例が無く、皐月賞馬が優勢という点も有りますし、京成杯、皐月賞の競馬が、まさにソールオリエンスの真骨頂という競馬でした。

 

あの競馬をするなら、本命まで考えましたが、今回の乗り替わり、そして最内枠ということで、川田騎手がどう乗るかが読めないところは難点ですが、ここ2戦で外を回して負けて武史騎手が降ろされていますから、ゲートを出ないパターン以外では、ある程度出していくのではないでしょうか。

 

それでも、ダービーのポジション辺りが限界な筈で、川田騎手は、勝負所から外に出す騎手でも有りますので、タスティエーラが勝ちに行く競馬をするのであれば、菊花賞までの評価同様、こちらの方が上でもありますし、モティベーター×レインボウクエストの欧州重厚血統の中でも、奥に、このレースで最も相性の良いダンチヒの血が入っているのも好印象です。

 

基本、人気馬の競馬だと思っていますが、一角を崩すなら、ライラックでしょうか。

3年前、サラキアに重い印を打って良い年越しが出来ましたが、同じイメージでエリ女も本命を打ちましたし、今回も評価を落とさず、印を打ちます。

 

オルフェ産駒というのも有りますし、中山はフェアリーS勝ち、紫苑S3着、最悪の競馬になった今年の日経賞も4着に突っ込んできていますし、戸崎騎手の継続騎乗で綺麗に乗れば、最後飛んでくる可能性は高いと思います。

 

人気どおり、上位拮抗の難しい競馬ですが、昨年の様に4コーナーで勝負が決着する様な競馬にはならないと思うので、ラスト100mで一変する競馬が観られればと思います。

 

ちなみに、昨夜のAKBとの大忘年会で、1年前に、今年を予想したクイズで見事優勝し、旅行の積立金から1万円を貰い、有馬記念1点勝負を宣言しました。

 

冷静になると、1点勝負は厳しいメンバー構成、そして人気なので、今のところ

 

「上位4頭の枠連BOX(1,5,8の3枠と、8枠のぞろ目)」の4点勝負か、

「(2000円を足して、上位6頭3連単BOX(1,8,10,13,15,16))

 

このどちらかで勝負をしようと思っています。

 

どちらを取るかは、当日アップしますが、片方はこれ用に、片方は宝くじ用に買うかもしれません(笑)

 

いずれにせよ、ある程度点数を買っても、儲かる人気の割れ方だけに、しっかり当てて、良い年越しをしたいものです。

 

それでは、良いグランプリデイを!!