先週末に骨折が判明したスペシャルグルーヴですが、日曜日の深夜に引退の発表がありました。
以下、そのコメントを。

10日にNF早来へ移動し骨折箇所の詳しい検査を行いました。
「こちらに移動してきて改めて状態を確認しました。骨折部分の回復には思っていた以上の時間を要してしまいそうな状態です。前脚のさばきが硬い馬で、競馬を使った分さらに硬く見せます。どうしてもヒザや脚もとに負担がかかりやすいことから、骨折箇所が癒えても再び不安を発症してしまう可能性がありますので、ここで判断したほうがいいと思います」(牧場担当者)

「これだけの血統馬ですし、あと少しで勝つというところまで来ていた馬ですから、JRAの診療所だけでなくより施設の整っているノーザンファームで確認してもらいました。やはり骨折の程度は軽くなく、寒くなる冬の時期を挟むことなどを考えると復帰は早くても来年の春になってしまうだろうとのことでした。わずかな可能性を信じていたのですが、復帰後のリスクなどを考えると無理はさせられません。このような結果になってしまい大変申し訳ありません」(奥平師)

ノーザンファームで改めて診断し、状態の確認を行いましたが、残念ながら長期間の休養を必要とする状態であることに変わりはありません。また、復帰できたとしても負担のかかりやすいところがあるため、今回と同じような怪我やその他の脚部不安を発症する恐れもないとは言い切れません。再ファンドなどによる現役続行の道も模索しましたが、今後のリスクを考えて、残念ながらここで断念し、11日に中央競馬登録を抹消することになりました。


この判断に関しては、何も言うことがありません。
とにかく無事に北海道に帰すこと、陣営にとっても自分にとっても、この馬の将来を考えれば、最低限の目標でしたから。

奇しくも父ディープインパクト産駒の弟が、セレクトセールで今日8000万円の高額取引をされました。
血統的な魅力は当然ありますし、この馬も脚元以外の身体の作りは一級品でした。
まずは無事に元気な仔を、そしてその仔が縁があってキャロットで募集されることがあったら、きっとまた出資することでしょう。

走ったのはたった2戦でしたが、とても多くのことも学ばせて貰いました。
お疲れ様、また逢いましょう。