けいせつ基金の新たな仕組みについて、続きを書きます。
①対象は茨城県内の雑種の犬
(オス・メスとも)
②手術費用支援金
オス…上限2万円、メス…上限3万円
③動物病院はかかりつけの病院で
(けいせつ基金で病院の指定はしません)
④かかりつけの病院がない場合は、いながき動物病院さんにお願いすることができます。この場合は、手術費用支援金の上限以下に収まりますので、費用の負担がゼロになることもありそうです。
⑤(ここからは、詳細を詰めたいと思います)
…の⑤以降の話です。
けいせつ基金での経験上、この手のプロジェクトが成功するためには、手術費用の負担が小さい(無料であったり、格安であったり)という条件は外せません。
その部分は、けいせつ基金が担えると思います。
しかし、それだけで手術希望者がどんどん集まる…ということを期待しても、おそらくそれは叶いません。
僕らが、手術をしてほしいと期待する飼い主さん像というのは
残念ながら、たとえ無料であったとしても、そもそも「その気」がない人たちが多そうだということは、皆さんも容易に想像できると思います。
今回、稲垣先生は、手術の対象を
「かかりつけの動物病院がない犬」
とされました。
これは、僕はとても大切な着眼点だと思っています。
まず(あまり書きたくありませんが、現実問題として)、一般の動物病院さんとの経営的な軋轢を避けるために必要です。
「かかりつけの動物病院がない犬」ということは、現在、どこかの動物病院に診察料を支払っているという事実がありません。
だから、(これも使いたくない表現ですが)客を取られた…というような問題にはなりません。(動物病院の先生方、本当に失礼な言い方ですみません)
また、そのような経済の問題だけでなく、犬自身にとっても必要なことです。
普段、A動物病院さんで診ていただいているのに、不妊手術だけよそで受けてきて、その後また、A動物病院さんで…というのでは、診察の継続性が絶たれ、正しい診断が難しくなります。
だから、「かかりつけの動物病院がない犬を対象とする」と事前に明言しておくことは、非常に正しい判断だと僕は思います。
ですが、問題は
その「かかりつけの動物病院がない犬」の飼い主さんに、どうやって「手術を受ける気」を起こしてもらうか?ということです。
新たに、対象が「県内全域」にするという
「ちょっと言ってることがデカ過ぎないか?」
と心配されそうなことを、今回僕は言い出したのですが
心配なのは、むしろ
「それでも手術希望者が集まるだろうか?」
の方です。
当然、僕が県内の隅々まで訪問できるはずがありません。
肝心の飼い主さんはと言うと、動物病院に行ったこともなく、今後も行く必要を感じていないような人も多くいます。
だから僕は今回
「飼い主さん」に向けた広報よりも、「茨城県内の犬のことを憂う県民の皆さん」に向けてお願いする方に、力を入れたいと思っています。
お金だけを用意しても、うまくいく話ではないんです。
(いや、けいせつ基金も今現在、お金が潤沢に用意できているわけではありませんが、これが動き出せば…本当にちゃんと、これが動き出しさえすれば、資金のご支援のお願いはできると考えています)
お金があっても、動く人がいないと成り立ちません。
でも、動きたい人がいても、お金がなければできないことも多いですよね。
「ああ、あそこの犬、また子犬を産んでる。不妊手術を受けてくれるといいんだけど、飼い主さんは費用を出したがらないし。そうかと言って、私が地腹を切るのも難しいし、第一、そんなのおかしいし…」
みたいな話って、結構あると思うんです。
だからあえて「飼い主の皆さん!」と声をかけるのではなく、僕はこう言います。
茨城県内の犬を憂う茨城県民の皆さん!
けいせつ基金を利用して、地域の外飼いの雑種犬に、不妊手術を勧めてみませんか?
あなたの力が必要です。
あなたが力を貸してくださるなら、けいせつ基金は必死で資金を集めます。
飼い主さん宅に訪問したり、説得したりする必要があります。
けいせつ基金の支援者様に向けて
「この子の手術に、皆様の支援金を使わせていただきます」
という報告は欠くことのできない必須事項です。簡単でいいので、その辺のレポートをしていただく必要もあります。
けいせつ基金を使って、手術を勧めたい犬がいる!…という方、ぜひお話を聞かせてください。
全県となると、けいせつ基金としても初めてのことですので、細かなことは、走りながら考え、改良していきたいと思います。
もう一度書きます。
けいせつ基金を使って、手術をしたい犬がいる!…という方、ぜひお話を聞かせてください。
i-keisetsugakusha@ezweb.ne.jp
080-5191-9634
(家業が塾ですので、電話は夕方以降NG)
ぜひ、ご協力ください!