もうひとつ、ファブリーズのお話をしましょう。
「ファブリーズといえば消臭スプレー」というイメージが浮かんできますが、
当初日本での販売売上は、2~3億円くらいでした。
それが今では100億円を売り上げる商品に成長させたのです。
この「させた」という言葉には、P&G のブランドチームのマーケティングとブランディングが新たな市場を開拓し成功させたという意味です。
ファブリーズは、それを衣類にスプレーすることで、布にしみついた臭いが消えるという効能をうたってアメリカではヒットしました。
しかし、アメリカの生活スタイルと日本のそれとは、かなり違っていたので日本ではうまくいかないのでは、と考えられました。
さらに日本では、室内用の消臭用製品としては、置き型消臭剤が一般的で、臭いをとるためにスプレーをかけるという習慣自体が馴染みのないものだったのです。
日本における衣料用消臭スプレーの市場は、限定的なものになると予測できました。
ところが、P&Gは大胆なマーケティング予算の投入を行い、車の中の臭いやソファに付いたペットの臭い、カーテンについた焼き肉の臭いなどをファブリーズを使って取るという、非常にわかりやすい内容のテレビ広告を大量に流しました。
P&Gのファブリーズのブランドチームは、ファブリーズのターゲットを、喫煙者やペットがいる家庭、車の臭いが気になる消費者、「布の臭いを消したい」というニーズをあらかじめ持っていた消費者に絞って、「洗いにくい布の臭いをとる」という効能を徹底してアピールしていったのです。
続きは次回に・・・(^-^)ノ~~