ウォール・ストリート・ジャーナルの記事で
AIは既に失速しているという記事があった。
要約すると、膨大な投資をした割には、生み出す利益が少なすぎる
AIの進化が鈍化していて、使い道が限られているのでは?
自動運転でトラック運転手はいなくなる?と言われていたけど、
そもそもトラック運転手は、車の運転だけするのではない。
そして、A Iは虚偽情報を作り出すために、それに適応する人間が必要であること。。。
など書かれていて、AIバブルの失速がそろそろ始まるのではという記事です。
こんな記事は、さすがに日本のマスコミは書けない。
財務省の機関誌の日経には無理ですね。
ウォール・ストリート・ジャーナルも明らかにグルーバルな視点だけど
明らかに金儲けに関しては正直な意見がたまにはあるので面白いですよ。
個人的には、翻訳機能、万人に受ける動画、音楽といったものは既にできてるし、もっと進歩するだろうけど
それ以外にどうなんだろう?と思ってしまします。
記事からいくつか抜粋します。
「AIの改善ペースは鈍化しており、最も能力が高いものでさえ当初想像されたよりも使い道は少ないようだ。AIの構築と運用には膨大なコストがかかる。競合するAIモデルは次から次へと登場するが、多くの人々の実際の働き方に意義ある影響を及ぼすまでには長い時間を要する。」
「米新興企業オープンAIの「チャットGPT」や米グーグルの「Gemin(ジェミニ)」といった今ある大規模言語モデルAIの測定可能かつ質的な改善(文章作成能力や分析能力など)の多くは、結局のところ、投入データをこれまで以上に増やすということだ。
このモデルは膨大な量のテキストを消化することで機能するため、今まで単に投入量を増やして能力向上につなげていた面は否めない。だがこのやり方を続けるのに大きな障害となるのは、企業がAI学習用にすでに多少の差はあれ、全てのインターネット上のデータを利用し、吸収すべき追加データが底を突いていることだ。」
「AIはこれまで宣伝されてきたように生産性を高めるものではないことをうかがわせる証拠がある。ペンシルベニア大学ウォートン・スクールのピーター・カッペリ教授(経営学)はそう指摘する。これらのシステムは一部の人間が仕事をする助けにはなっても、実際に取って代わることはできない。すなわちAIが企業の従業員削減に役立つ可能性は低いということだ。カッペリ氏はこれに似た例として、自動運転トラックがなかなか普及しないのは、トラックの運転はドライバーの仕事の一部に過ぎないという事実が理由の一つだと述べた。
さらにAIを仕事に活用するための課題が無数にある。例えば、AIは相変わらず虚偽情報を作り出すため、それを使いこなす知識のある人間が必要だ。またオープンエンドのチャットボット(自動会話プログラム)を最大限生かすには、直感に頼るのではなく、労働者がそれに適応するための相当な訓練と時間を要するだろう。」