人は、定年を迎えるとき、またスポーツ選手は、選手人生を終えようというとき、

せっかく築いたキャリアを生かして次の人生設計を考えたいと思いますよね。

でも、キャリアを過去のものとして考えることも、大切かと思いました。

「ほんとうの定年後」という本を読むと尚更そう思います。

以下に引用しますね。


多くの定年後の就業者の話を聞いているなか、定年後に幸せな生活を送る上で重要だとわかってくるのは、過去の自身のキャリアがどのようなものであったかということではなく、いまの仕事が豊かで満足できるものであるかどうかということである。そうであれば、現役時代の競争を中心としたキャリアにはそれはそれでいったん区切りをつけて、定年後の新しいキャリアに向けて良いスタートを踏み出すということが大切なのではないか。


定年前のキャリアから定年後のキャリアへの移行プロセスについて考えてみると、現役時代の過度なストレスから解放される側面と、社会制度や自身の状態の変化によって定年前のキャリアを諦めざるを得なくなる側面との両方が存在している。そして、その強弱は人によっても異なる。少しでも多くの人が過去のプロセスにおいて、深く納得をして定年後のキャリアに移行できるのであればそれが最善であるが、そこには実際問題として一定の難しさがあるというのも事実である。

本書で強調しておきたいことはあくまで、定年後の就業者の多くが、無理のない仕事と豊かな生活を両立しながら、幸せに暮らすことができているという事実である。これは数々のデータを分析してみた結果や私が行った数多くの定年後の就業者に対するヒアリングの感触からすれば、おそらく事実であると考えてもよいと思う。

そうであれば、現役時代のキャリアがどのようなものであったかということや、定年後のキャリアへの移行プロセスが納得できるものであったのかどうかは、もはやそこまでこだわりすぎなくてもよいのかもしれない。」


これは、自分が常々感じていたことでした。

定年に限らず、ひとつのキャリアを終えるときに、そこへのこだわりをもち過ぎる人をいっぱい見てきました。

自分は、どこそこの役員だったとか、、、人を上から目線で、叱る人もいる。

大切なのは、今、どれだけ人と触れ合い、今の自分の生活に満足できるかですよ。

特に男は、過去のキャリアにこだわり、人から煙たがれる人が多いです。

自分物語を語る人多いですが、誰も聞いてくれないから、やめて、

今どれだけ楽しいか話しましょう!