今日のブログは、これまでの若い女性の貧血・生理痛対策の整理・まとめです

 

第一 企業に対して行った調査など

 

1.各企業の経営者・幹部に口頭で健康診断の状況を聞いています。

(1)女性も男性も含めて経営者・幹部で、若い女性に貧血や生理痛がひどい人が多いことを全くご存じありませんでした。まずは、このことについての啓もうが必要です。

 

(2)女性の多い職場は派遣の方が多いのですが、派遣の人は健康診断の対象から除外している会社も多く、かなりばらつきがありました。女性の活躍の観点からは、派遣の方も血液検査を含んだ健康診断を受けさせてあげて欲しいものです。

 

(3)健康診断の項目に貧血貧血かどうかを判断するために必ず必要なヘモグロビンが入ってるかどうかを把握している経営者はゼロでした。ほぼいませんでした

 

(4) 女子社員に聞いてみると、健康診断に貧血かどうかを判断する項目があるかどうかについても関心を払っている人は非常に少なく、健康診断のデータをもらってもそれがどういう意味があるのかよく分かっていないという人が多い印象を受けます。

 

(5) 私がこうしてブログに書いたり講演で話したりすることによって、女性の職員が大変多い訪問看護の職場の方などが、是非、社員の貧血・生理痛対策をやってみたいという相談を受けることがぼちぼち増えてきました。私自身、改めて産婦人科や内科の先生にご指導を受けて知識を深めていきたいと考えています。

 

 当面、調査することは、以下の六つです。

① 法律に基づき、法人が社員に対して行わなければならない健康診断、特に血液検査の内容

② 血液検査を行っている場合、ヘモグロビン、フェリチン、さらに血の元となる「タンパク質」、亜鉛、ビタミン D の項目を追加した場合、費用が何円なのか

③ ②について行政の補助はあるのか

④ もっとも先進的な取り組みをしていると言われているロート製薬の取り組みの調査

⑤ 地場企業で、女子社員の貧血・生理痛対策を行っている企業の事例                                       

⑥ 相談してくる会社の所在地が七隈線沿線以外の場合に備えて、女子学生に紹介した以外の女性の婦人科医の調査

⑦ 更年期障害の勉強を始める

 業績があまり良くない企業は②の項目を追加することについて、二の足を踏む可能性が十分にあると思います。そのためにも、女性の貧血や生理の状況と、それがどのように生産性を下げているのかを、経営者に認知してもらう必要があります。

 

第二 福岡大学の学生に対して行った調査等

 

1.福岡大学が学生に対して行っている健康診断には、血液検査がありませんでした。身体検査というものでした。女子学生の中に、立ち眩みがすることがあると自覚している人もいますが、ほぼ一度も血液検査を受けたことがありませんでした。

 大学入学以前にも血液検査を受けた学生はとても少なく、献血で検査を受けたという学生が少数いました。

 

2.福大の女子学生に日本の女性の貧血と生理痛のデータを紹介したところ、以下の質問を受けました。

① 女性の婦人科のドクターを知らないので紹介して欲しい

② どのような状態なら婦人科に行くべきか教えて欲しい

 

 そこで、SNSを通じて、七隈線沿線と天神地区の婦人科のドクターの情報提供を求めたところ、5名の情報提供があり、女子学生に一覧表を配布しました。

 ②については、木下自身がもう少し勉強する必要がありますが、「生理期間中に痛み止めを飲んでいる状態なら、一度は診察を受けた方が良い」とのアドバイスを学生に伝えました。

 

3.今後、福岡大学の経済学部の女子学生に対して、以下のことを行う。

① 貧血や生理痛の状況をアンケート調査すること

② 木下が紹介した産婦人科に行った学生から、診察の内容や結果を確認する

 

4.男子学生に対して、先日、女性の貧血や生理痛の状況を話しましたが、どこまで理解が深まっているのか、どのような点がわかりにくかったかを確認し、男子学生に対して伝える内容を磨き上げていく。

 

第三 その他

 

・女性の方から、「産婦人科に行って、下着を脱いで下半身をむき出しにしてあの検診台に乗ることがどれだけ恥ずかしく屈辱的なことかを男性に少しでも理解して欲しい」との声が寄せられました。

 

・また、男性にも産婦人科の診察台に乗ってみる体験をしさせてはどうかとの意見も寄せられました。

 

・女性の産婦人科医が作成しているユーチューブの動画サイトの情報も寄せられました。動画の活用も考えます。

 

以上