今回は、福岡から見て佐賀はどう見えますか?

というお話です。佐賀のA議員さんのユーチューブ

に出演することとなり、昨日、30分ほどの録画の

収録を行いました。

 

Aさんはなかなかのチャレンジャーで、佐賀の議員

には珍しくユーチューブの配信に挑戦しています。

私で3人目となるそうです。対談形式で、有識者と

佐賀のいろいろな課題について議論する形式です。

 

私は自分のオンラインセミナーなどをユーチューブ

で流すことはしていましたが、対談相手として出演

するのは初めてで、どんな機材を使うのか非常に

興味がありました。

 

Aさんの友人二人が同行していて、この方たちが

一人は照明器具を担当し、もう一人は撮影を担当

していました。カメラはスマホ二台で、Aさんと

私を別々のカメラで撮影し、後で編集するそうです。

しっかりした照明器具でしたが、お値段を聞いて

みると4000円とのこと。意外と安いと思いました。

これなら自分でも手が出せます。

 

質問は以下のとおり。

1.福岡から見て佐賀はどう見えますか?

2.長崎新幹線フル規格問題について

3.オスプレイについて

4.その他

 

動画がアップされたら皆さんにもご紹介したいと

思いますが、1については、佐賀の方には少し厳い

話をしました。

 

佐賀に住んでいると、佐賀県民の多くは、口では

「佐賀には何もない」と言うのですが、一方で、

「佐賀には凄いポテンシャル(潜在能力)がある」

と思っています。佐賀県知事もそういいます。

 

Aさんも私から「佐賀にはこんなポテンシャルが

ありますよ。頑張ってください。」という答えを

期待していたのかもしれませんが、私の答えは

少し違いました。

 

佐賀を離れてから、講演などの仕事で全国を回って

いますと、誰もが手放しで評価する地域資源がある

地域は限られています。

 

例えば、北海道のニセコはスキー以外のシーズン

でもラフティング(ゴムボートでの川下り)で有名

ですが、佐賀にここと同じような川があるかというと

残念ながらありません。

 

京都や高山になれる資源がある地域は限られおり、

どの地域もそんなに変わりません。しかし、大した

ことない資源を、素晴らしいものに見えるように

作り上げていったところはあります。

 

福岡市に引っ越してきて佐賀にいるとき以上に

感じるのは、福岡における佐賀のイメージの低さです。

熊本、鹿児島、宮崎、長崎の下に位置します。

 

馬鹿にされるようなこともありまして、多くの佐賀

出身の福岡市民は、隠れキリシタンのように佐賀の

出身であることを隠しています。

私は「隠れ佐賀県人」と呼んでいます。

 

これは、福岡に住む佐賀県人の猛省すべき点です。

故郷を卑下してどうするのかと思います。

 

A議員には、こんな感じで馬鹿にされていますから、

佐賀県はもっと頑張って欲しいとお伝えしました。

福岡市民から佐賀がこのようにみられていることを

佐賀側が自覚しないと、佐賀に福岡の人を誘致する

ことはできません。

 

福岡の人は、三瀬村や呼子、有田には良いイメージ

を持っていると思いますし、人によってはそこが

佐賀県であると知らない人もいます。

 

私は16年前の佐賀市の合併の際に、佐賀郡ではなく

隣の神崎郡に所属する三瀬村を、佐賀市と合併して

もらうように村長さんにお願いして、短期間で合併の

調整をまとめました。合併後は、「佐賀市三瀬村」

という地域名となりまして「村」を残してあります。

 

それは、福岡市民のもつ三瀬村への良いイメージを

できるだけ残したかったからで、合併後は、良い意味

での日本の「田舎」を意識的に作り上げていき、

福岡市民を呼び込もうと考えていました。

※ 私の後の市長はそのようなことはしていません。

 

佐賀市も含めて佐賀は、中途半端な開発をしても

しょうがないです。外側は、良い意味での日本の

田舎を再現していき、内側は、高度に知的で教養

あふれる住民あって欲しいですね。

 

コロナで「田舎」へのイメージは大きく変化しました。

その点も踏まえて、佐賀の方々が佐賀の魅力を作り

上げていってほしいものです。