役者を仕事としている人が「原作が大事であって、原作者には会いたくない」と発言したらしい。
ネットで批判的に話題になっているらしい。
今回自殺した人への対応はテレビ局か脚本家が悪いと僕は思うが、原作者を尊重すべきという主張は常に正しいとは思わない。
原作者とその作品の関わりは人による。
確か、川端康成は作品は完成した後は自分とは無関係になるような趣旨の発言をしていたと思う。
作品を批評する人たちも、原作者の意図など無関係に作品を読んだりする。
文芸批評は恐らくそちらが主流ではないか。
しかし、原作者が自分の作品に拘りを持っている場合は、扱いは異なる。
自分の子供のように、或いは自分自身のように愛着がある人もいるだろう。
そんな原作者であれば、原作者を尊重して、その声にしっかり耳を傾けなければならないと思う。
それをしなかった、或いは中途半端だった日本テレビはしっかり反省する必要がある。
そして、十分に原作者の遺族やファンに説明する必要があると思う。
日本テレビも他のテレビ局と同様に、多くの対象に、「説明する義務がある」と迫った筈だ。
個人的な自殺を宝塚に説明を迫ったし、日大の一部の学生の犯罪を大学の責任であるかのように迫った筈である。
今、日本テレビは求められている。
それに対応しなければいけない。
そうでなければ、説明せよ、いう資格がなくなる。