明らかな失敗作です。
脳科学の観点から突っ込みを入れたいことは山ほどありますが、この物語はSFというよりもサスペンスですからその点は観てみぬふりをしましょう。しかし、サスペンス部分も、テレビドラマ・シリーズの「火曜サスペンス」をSFタッチにしたできそこないです。
確かに、人間の脳の中の記憶をとりだして犯罪捜査に役立てるというのは興味深いテーマです。しかし、連続殺人犯の猟奇的物語が全くなっていません。猟奇性のかけらもなく、三文芝居を見せつけられる感じです。
生田斗真、岡田将生、栗山千明、大森南朋、松坂桃李、椎名桔平、吉川晃司、リリー・フランキー・・・これだけの名優が凡庸に見えるのは、それぞれの役者の個性を生かせない脚本と監督の責任といえるでしょう。ただ、スターがあまりにも多く登場しすぎて、一か所に重点を置けない脚本家や監督の苦労もわかりますが・・・
問題は上映時間の長さです。2時間半というのはあまりにも長いです。そのおかげでだらだらとした展開になっています。半分の時間で十分であったでしょう。
織田梨沙も<邪悪な少女>には全く向いていません。彼女がこの物語の肝なのに、ふんわかした雰囲気で物語がぶち壊しです。