患者と家族のために専門医・指導医が語るリウマチの話

患者と家族のために専門医・指導医が語るリウマチの話

リウマチ・膠原病で困っている患者様とそのご家族に、リウマチ専門医の吉田智彦が正確な情報を提供するブログです。

リウマチ・膠原病の診療をしている専門医です。困っている患者さんとその家族に正しい情報を届けたいという思いから、当院のリウマチ専門医、リウマチケア看護師、理学療法士などのメンバーと共にブログを書いています。
東京都世田谷区と長野県埴科郡坂城町の2施設でリウマチ膠原病の診療をしています。

 

ヒートショック ~冬場に注意すべき健康リスク~

 

世田谷リウマチ膠原病クリニック新宿本院
世田谷リウマチ膠原病クリニック国分寺
東信よしだ内科・リウマチ科
新宿スカイビル健診テラス

吉田智彦

 

ヒートショックについて

定義

ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかることで、
心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす健康被害のことです。

 

発生しやすい場面

冬場、暖かい室内から寒い脱衣所や浴室への移動時や、入浴時の急な立ち上がりで起こりやすくなります。
失神、不整脈、溺水、突然死につながる危険があります。

 

リスクの特徴

・高齢者に多いが若年者でも発生する
・私生活中に起こることが多い
・欠勤や復職困難など職場にも影響

 

発生の仕組み(メカニズム)

A.寒冷刺激

暖かい部屋から寒い場所へ移動すると血管が収縮し、血圧が上昇します。

 

B.温熱刺激

入浴により血管が拡張し、血圧が低下します。

 

C.急激な血圧変動

短時間で血圧の上下変動が繰り返されることで、心臓や血管に大きな負担がかかります。

 

D.結果としての健康被害

心筋梗塞、脳卒中、失神、溺水などの重大事故につながります。

 

リスクが高い方

・高血圧、糖尿病、脂質異常症
・心疾患、脳血管疾患の既往
・喫煙習慣
・肥満
・50歳以上
・冬場の飲酒量増加

 

予防と対策

・住環境の整備

・脱衣所や浴室を暖める
・温度差を10℃未満にする
・床の冷え対策を行う

 

・入浴時の注意

・急に立ち上がらない
・長時間の入浴を避ける
・飲酒後の入浴を控える

 

・健康管理

・血圧管理の徹底
・生活習慣の改善
・定期的な健康診断

 

まとめ

・ヒートショックは予測可能で予防可能なリスク
・冬場の入浴時に特に注意が必要
・環境整備と生活習慣の見直しが重要

 

ヒートショックチェックリスト
【□ 冬場の入浴リスクチェック】

1. □ 脱衣所や浴室を暖めている
2. □ 室内の温度差に注意している
3. □ 入浴前後に急な動作をしていない
4. □ 飲酒後の入浴を避けている
5. □ 血圧を把握している
6. □ 持病(高血圧など)を管理している
7. □ 長時間の入浴をしていない
8. □ 家族が見守れる環境がある
9. □ 冬場の体調変化に注意している

→ 3つ以上「☑」がつかない場合は、
ヒートショック対策の見直しを検討しましょう

 

インフルエンザ対策 ~2025-2026冬季 感染症動向~

 

世田谷リウマチ膠原病クリニック新宿本院
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吉田智彦

 

インフルエンザについて

流行状況

2025年はインフルエンザの流行が例年より早く始まり、急激な増加がみられています。
本来は12月下旬から本格化しますが、早期流行が確認されています。

 

流行の背景

・国際イベントや観光客増加による人の移動増加
・マスク着用率の低下など感染対策意識の変化
・換気不足や気候の影響

 

流行株の特徴

・A型(H3N2)が主流
・ワクチンとの一致率低下の可能性
・軽症で気づきにくい感染(かくれインフル)も指摘

 

感染対策(メカニズム)

A.ワクチン接種

重症化予防のため、ワクチン接種が推奨されます。
効果が完全でなくても、重症化リスクを下げる効果があります。

 

B.基本的感染対策

・マスクの着用
・手洗い、手指消毒
・換気の徹底

 

C.生活習慣の改善

・十分な睡眠
・バランスの良い食事
・体調管理の徹底

 

D.睡眠と免疫

睡眠不足は免疫力を低下させ、感染リスクを高めます。
6時間未満の睡眠では、7時間以上の人と比べて感染リスクが高まると報告されています。

 

感染しやすい要因

・睡眠不足
・免疫力の低下
・人混みへの接触増加
・感染対策の不足

 

職場でできる支援

・体調不良時に休みやすい環境づくり
・感染対策の徹底(マスク・消毒・換気)
・ワクチン接種の推奨
・従業員への情報提供

 

 

まとめ

・インフルエンザは早期流行に注意
・ワクチンと基本対策の併用が重要
・生活習慣の改善が感染予防につながる

 

感染対策チェックリスト
【□ 冬季感染症対策チェック】

1. □ ワクチン接種を検討している
2. □ 手洗い・消毒を習慣化している
3. □ マスク着用を意識している
4. □ 十分な睡眠がとれている
5. □ 室内の換気を行っている
6. □ 体調不良時に無理をしない
7. □ 職場で感染対策が実施されている
8. □ 人混みでの対策を意識している
9. □ 日頃から体調管理をしている

→ 3つ以上「☑」がつかない場合は、
感染対策の見直しを検討しましょう

 

男性の育休 ~職場で支える子育てと働き方~

 

世田谷リウマチ膠原病クリニック新宿本院
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吉田智彦

 

男性の育休について

定義

男性の育児休業とは、子どもの出生後に父親が取得できる休業制度です。
育児や家事に参加しながら家庭を支え、母親の負担軽減と子どもの健全な成長を目的としています。

 

制度の背景

少子化対策や働き方改革の一環として、男性の育児参加が社会的に重要視されています。
2022年には「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度が新設され、より取得しやすくなりました。

 

期待される効果

・母親の身体的・精神的負担の軽減
・父親と子どもの愛着形成
・家庭内での育児分担の定着
・従業員満足度の向上と離職防止

 

制度の仕組み(メカニズム)

A.育児休業制度

子どもが原則1歳になるまで取得可能。
保育園に入れない場合などは最長2歳まで延長できます。

 

B.産後パパ育休(出生時育児休業)

子どもの出生後8週間以内に最大4週間取得可能。
2回に分けて取得できるなど柔軟な制度です。

 

C.分割取得

育児休業は2回まで分割取得が可能です。


・出生直後
・配偶者の復職時

 

D.育児休業給付金

雇用保険から給付金が支給されます。

休業開始から6か月
→ 賃金の約67%

6か月以降
→ 賃金の約50%

 

 

男性育休の活用方法

・出生直後のサポート

出産後は母親の体調回復と育児が重なる大変な時期です。
父親が家事や育児を担うことで家庭の負担が軽減されます。

 

・家事・育児の分担

・沐浴
・オムツ交換
・家事(料理・洗濯)
・上の子の世話

 

・夫婦のコミュニケーション

育児方針や生活リズムを夫婦で共有することで、家庭内の協力体制が整います。

 

・復職後の働き方の見直し

・テレワーク
・時差出勤
・家事育児の分担継続

 

 

職場でできる支援

・制度の周知

社内研修やイントラネットを活用して育休制度を周知します。

 

・取得しやすい職場風土

上司や同僚の理解が重要です。
「取得して当たり前」という文化づくりが求められます。

 

・業務の引き継ぎ体制

業務のマニュアル化やチームでの業務共有が重要です。

 

・復職支援

復職面談や段階的な業務復帰を支援します。

 

・管理職の理解

管理職が制度を理解し、取得を後押しすることが重要です。

 

まとめ

・男性育休は家族と社会を支える制度
・企業にとっても人材確保の重要な施策
・職場全体での理解と支援が大切

 

男性育休チェックリスト
【□ 職場でチェック!男性育休を支える環境】

1. □ 男性育休制度を理解している
2. □ 職場で制度の説明が行われている
3. □ 上司が取得を前向きに支援している
4. □ 業務引き継ぎの仕組みがある
5. □ 育休取得者への不利益がない
6. □ 復職後のサポート体制がある
7. □ 男性の育児参加を職場で尊重している
8. □ チームで仕事を支える文化がある
9. □ 柔軟な働き方(テレワーク等)がある

→ 3つ以上「☑」がつかない場合は、
男性育休を支える職場づくりを検討しましょう

 

ストレスチェック ~ストレスとその対策~

 

世田谷リウマチ膠原病クリニック新宿本院
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吉田智彦

 

ストレスについて

定義

ストレスとは、心身の負担となる刺激や出来事により生じる緊張状態を指します。
その感じ方は個人によって異なり、同じ状況でもストレスになるかどうかは認知の仕方によって左右されます。

 

ストレスの特徴

・ストレスは誰にでも起こる自然な反応
・適度なストレスは集中力やパフォーマンスを高める
・過度なストレスは心身の不調(不眠・頭痛・うつ状態など)を引き起こす
・職場全体にも影響し、生産性低下や離職リスク増加につながる

 

ストレッサー(要因)

・物理的:気温、騒音、混雑など
・化学的:有害物質、薬物、アルコールなど
・心理・社会的:人間関係、仕事や家庭の悩み

 

ストレスチェック制度(メカニズム)

A.法的根拠

労働安全衛生法に基づき、2015年12月から義務化されています。
常時50人以上の労働者を使用する事業場が対象です。

 

B.実施目的

・従業員自身がストレス状態に気づく
・職場環境改善につなげる

 

C.実施方法

・年1回以上の質問票(ストレスチェック)を実施
・仕事量、人間関係、心身の状態などを評価

 

D.結果の取り扱い

・結果は本人に通知される
・本人の同意なしに会社へ開示されない
・高ストレス者は医師面接の対象となる

 

1. 質問票記入

2. 結果通知

3. 医師面接(必要時)

4. 職場環境の改善へ

 

ストレス対策のポイント

・個人でできる対策

・生活習慣の改善
・十分な休養と睡眠
・リラクゼーション
・相談やサポートの活用

 

・職場での対策

・業務量の調整
・コミュニケーションの促進
・職場環境の改善

 

・ストレスとの付き合い方

ストレスは完全になくすものではなく、上手にコントロールすることが重要です。

 

職場でできる支援

・ストレスチェックの実施と活用
・相談しやすい環境づくり
・衛生委員会による継続的な改善
・安心して働ける職場づくり

 

まとめ

・ストレスは誰にでもある自然な反応
・過度なストレスは健康と仕事に影響
・個人と職場の両面での対策が重要

 

ストレスチェックリスト
【□ 職場・個人でチェック!ストレス対策】

1. □ 自分のストレス状態を把握している
2. □ 定期的にストレスチェックを受けている
3. □ 十分な睡眠・休養がとれている
4. □ 悩みを相談できる環境がある
5. □ 職場の人間関係は良好である
6. □ 業務量が適切に調整されている
7. □ ストレス対策が職場で行われている
8. □ 体調不良時に無理をしていない
9. □ リフレッシュの時間を確保している

→ 3つ以上「☑」がつかない場合は、
ストレス対策の見直しを検討しましょう

 

秋の花粉症と新型コロナ対策 ~季節の変わり目の体調管理~

 

世田谷リウマチ膠原病クリニック新宿本院
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吉田智彦

 

秋の花粉症について

定義

秋の花粉症とは、9月から11月にかけて発症する季節性アレルギーです。
くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こし、風邪と似た症状が出るのが特徴です。

 

発生要因

秋はブタクサやヨモギなどの花粉に加え、ハウスダストやダニも増加する時期です。
また気温差や乾燥により、アレルギー症状が悪化しやすくなります。

 

主な症状

・くしゃみ
・鼻水、鼻づまり
・目のかゆみ、充血、涙目
・のどの違和感、咳
・皮膚のかゆみ
※風邪と誤認されやすいため注意が必要です

 

 

花粉症対策(メカニズム)

A.医療的対策

症状が出る前から抗ヒスタミン薬を使用することで、発症や重症化を抑えることができます。
点鼻薬や点眼薬の併用も有効です。

 

B.外出時の対策

・マスクの着用
・メガネの着用

 

C.帰宅時の対策

・衣服の花粉を払う
・洗顔、うがい
・鼻洗浄

 

D.室内環境の整備

・空気清浄機の使用
・加湿器の活用

 

 

新型コロナウイルスの動向

現在、新型コロナウイルス感染症は再び増加傾向にあります。
引き続き基本的な感染対策が必要です。

 

・注目される症状

・強いのどの痛み
・倦怠感
・発熱
・咳
・筋肉痛
・鼻づまり

 

日常での対応方法

・症状がある場合は早めに医療機関を受診
・マスク着用、手指消毒の徹底
・換気の実施
・必要に応じたワクチン接種

 

職場でできる支援

・体調不良時に休みやすい環境づくり
・マスクや手指消毒の徹底
・換気や空気清浄機の活用
・在宅勤務や時差出勤の活用

 

まとめ

・秋は花粉症と感染症が重なる季節
・風邪様症状でも自己判断は危険
・早期対応と正しい対策が重要

 

体調管理チェックリスト
【□ 職場・日常でチェック!体調管理対策】

1. □ 花粉症の症状を理解している
2. □ 早めに医療機関を受診できている
3. □ マスクや手洗いを習慣化している
4. □ 室内環境(換気・加湿)を整えている
5. □ 花粉対策(帰宅後ケア)を実施している
6. □ 体調不良時に無理をしない
7. □ 職場で感染対策が行われている
8. □ 正しい情報を確認している
9. □ ワクチン接種を検討している

→ 3つ以上「☑」がつかない場合は、
体調管理の見直しを検討しましょう