こんにちは。東信洋紙株式会社です。

前回の更新では展示会の様子をご紹介しましたが、今回はその続きをお届けします。

 

こちらは「パルプモールド」と呼ばれる緩衝材です。

私たちが普段パルプモールドを目にするのは、

卵の緩衝材やカフェやファストフード店のドリンクホルダーでしょうか。

(灰色や茶色で、紙が固められている)

しかし、今回の展示会で「パルポモールド」のイメージが大きく変わりました。

 

  

 

美しい色、つるりとした内面は、緩衝材としてのパルプモールドではなく、

パルプモールドそのものが主役として成り立つ作品でした。

 

次に紹介するのは、石や土と一緒に抄いた和紙です。

やはり赤や茶色に近い色が多いですね。しかし、寒色の紙もあります。

中でも目立つのは青い紙ですが、こちらは外国の青い石を使用した紙だそうです。

 

こちらは面白い表現を紙に施したものです。

写真をご覧頂くと、表面に凹凸があるのが分かります。

ここでは、3種類のデータをエンボス化した紙が展示されていました。

衛星からの電磁波の受信データや音楽、文字を数値化し、エンボス化したものです。

文字が一つもなく、写真のような凹凸だけで書かれている本は不思議なものでした。

 

現段階では、紙にできた凹凸を読み取ることまではできないそうですが、

それができれば、文字ではなく凹凸という表現で何かを伝えることができるかもしれません。

 

 

 

展示会場の出口近くにあったのは、ひらひらと動く紙でした。

 

 

写真中央あたりの紙片が立ち上がっているのが分かります。

小さな三角の紙片が、起き上がったり倒れたりを繰り返している様子は、紙が生きているようでした。

動く紙の正体は、金属を混ぜて抄いた紙と、展示台の下で動く磁石です。

金属を混ぜる比率によっては、思うように動かず、試行錯誤を繰り返したそうです。

 

 

会場の中でもひときわ目立っていたのは、美しい段ボールの曲線です。

 

一度段ボールを折り曲げるところを想像していただきたいのですが、

段ボールはその3層になった構造から、折り曲げるときは内側の1層にシワが入ってしまい、

美しく折り曲げることはできません。

 

しかし、二枚目の写真にあるように、2層の状態で折り曲げてから、

最後の1層をのせることによって、美しい曲線を可能にしているのです。

 

また、段ボールの「茶色い運搬用のもの」というイメージを覆す、

色とりどりの段ボールも展示されていました。

4枚目の紅白の段ボールは見た目も美しく、「ハレ」のシーンで使用することをイメージした作品だそうです。

 

   

  

 

 

以上、2回の更新にわたって展示会の様子をお届けしました。

いずれの作品も、商品化に至るかは不明ですが、

「紙でこんなこともできるんだ」ということが、展示会を通じて伝わってきました。

皆さんにも、紙に興味をもっていただけたなら幸いです。