一麺天に通ず @広島市中区 〜「醤油ラーメン オレンジと貝 +煮玉子」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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一麺天に通ず
広島市中区(銀山町)


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【メニュー】醤油ラーメン オレンジと貝 +煮玉子
【価格】850円+100円
 
[訪問時期] 2021年10月中旬(平日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[スープ] 鶏+魚貝?/清湯
[味] 醤油
[麺] 中細麺(140g位)
[トッピング] チャーシュー、メンマ、海苔、葱、煮玉子
[卓上] なし



広島にワープ、午後からの所用の前に一杯。
「人類みな麺類」系の中で、唯一食べてみたかったのが「世界が麺で満ちる時」のオレンジで、そちらご出身の当店にもオレンジ系メニューがあると知ってやって来た。
開店3分前で9番手。



店内はL字カウンターに仕切り付きの12席で、すぐ満席となり外待ち発生。
メニューは5種類の醤油ラーメンと3種類の油そば、加えて本日限定の「のどぐろ」。
表題を注文すると「ピリ辛ですが大丈夫ですか?」と言われ、若干動揺したけど初志貫徹。
次に「ラーメンには煮玉子が付いていませんが、追加しなくて大丈夫ですか?」的な不意打ちを受けて、思わず追加してしまった。



スタッフは良く教育されて丁寧な接客、オペの連携も良好だ。
ロット4杯で15分ほど待ってご対麺となった。



■ スープ
店主さんのオペで最も気を遣っているのが、小レードルで丼に油とタレを入れる作業。
オーダー票を確認しながら、何種類かの油を使い分け、時には複数回の油を足したりしている。
寸胴から注ぐスープは共通の透き通るような清湯。
飲んでみると、魚介感が前に出て鶏も支えていそうなあっさりスープがベース。
ほんのり滲むオレンジや貝の風味は油由来で、どうやら油で各メニューの味わいを作り分けているようだ。
微甘なオレンジは分かっていればなるほどと思うレベルで、一味系のピリ辛が後を追う。
人麺系らしい甘めのカエシ+オレンジ風味に辛味をぶつけ、味覚の振り幅を大きくするのはナイスアイデアだね。



■ 麺
麺屋棣鄂製の全粒粉入り中細ストレート麺。
サクシコ軽妙な咀嚼感、弾力とモッチリ感。
食感も風味も繊細なスープに勝たず、それでも十分な存在感だから、さすがですな。
麺を啜ると、絡んだ油のオレンジ風味を鮮明に感じるのが何とも面白い。



■ トッピング
麺上の大部分を覆うチャーシューは、肩ロース低温調理を薄切りにしたもの。
箸で摘まむとホロッと分解するのだが、どうやら一枚ものらしく、よくぞこれほど大きく薄くカット出来るものだ。
軟らかくて美味しい。



サクシャキ食感のメンマ、煮玉子は甘めなスープと嫌味なくフィットしている。



■ 感想など
魚貝先行の和出汁スープにやり過ぎ感ない上品なオレンジ風味、ピリ辛で鮮やかになるコントラスト。
この時の女性客は全員オレンジ系メニューを注文してましたが、これは確かに受けそう。
修業先のインスパとは言え、他店では中々味わえないラーメンで、貴重な経験でした。
よりオレンジ感を楽しむなら、「油そば オレンジ」かも知れません。

ご馳走様でした。